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小泉今日子の存在感

『わたしの16歳』という歌でアイドルデビューした小泉今日子さんを初めてテレビで見た時に、なんでかはわかりませんが、この人は、こんな髪型(いわゆる聖子ちゃんカット)もこんなワンピース姿も、本当は不本意なんじゃないかなあ?と思ったことを憶えています。
何でそんな風に思ったんだろうか?
ともあれキョンキョンは、その後既存のアイドルの殻を自ら打ち破って、今も魅力的な女優さんとして活躍中です。


主人公ナスミ役を小泉今日子さんで当て書きされた本。で、間違いないです。

さざなみのよる

木皿泉/河出書房新社


NHKで以前放送された『富士ファミリー』というドラマの続編、というか、時系列から言うとその前のお話。
ドラマの中ではもう鬼籍に入っていた次女の『ナスミ』が入院して息を引き取るまでが導入部となり、その後は視点が変わって、まだ元気だったころのナスミとちょっとずつ関わりを持った人たちを通して見えてくる、ナスミの人生。そしてナスミによって変わったり救われたりした、その人たちそれぞれの人生。
独立した短編で繋がっていく形式の小説です。

木皿泉さんはドラマ『すいか』で向田邦子賞を受賞されたそうなんですが、そういえば木皿作品には、昭和の匂いのする家がよく似合う。
人間の持つどうしようもない弱さだったり情けない部分を愛おしむようなところとか、人生を進むうえでは、悲しさとかさみしさとかも全部抱えていくしかないじゃない、って、強がるでもなくしっかりと腹に収めているような感じとかも、向田作品に通じるものがあるのかもしれません。なんつって、向田作品はエッセイ含め数冊しか読んだことないんですが。

小泉今日子さんは、その『すいか』にも、3億円横領して逃亡中の、主人公(小林聡美さん)の元同僚、という役どころで登場しています。
日常の少し外側にいて、日常の中で閉塞感や挫折感を味わっている人たちが、何かの折に少しずつ思い出す。この世にいなくなってからも(いや『すいか』では生きてるけども)登場人物の胸の中にものすごく大きな存在として残っていて、時々その思い出が背中を押してくれる、という独特な存在の役を、木皿さんはいつも小泉さんに託しているなあと思います(多分脚本の時点で当て書きしているはず)。しかしこれがまたピッタリはまるんだぁ。
明るいけどその裏にちょっと寂しさがにじむところとか、ちょっとはすっぱな雰囲気とか、人を赦すやさしさのある感じとか、潔さとか。
まあ結局演技が上手いからなんだろうけど、観ている方が何か、この人の存在そのものって感じてしまうくらいのはまり方をしているなあと、木皿泉作品で小泉今日子さんを見るたびに思います。

そんなわけでこの本を読むときも、ドラマのキャストを脳内に降臨させつつ読み進めました(小説が初出の人については適当にキャスティングした)。
ちなみにテレビドラマでのキャストはナスミの小泉今日子さんの他、長女の鷹子を薬師丸ひろ子さん、三女の月美がミムラさん、ナスミの夫は吉岡秀隆さん、笑子バアサンはなんと片桐はいりさんでした。寺内貫太郎一家の樹木希林さん的で、こんなところにも昭和のファミリードラマへのオマージュを感じさせますね。

そんなにボリュームはないので2時間くらいで読めますが、なんだかじわじわ来てティッシュ12枚くらい使いますのでご準備ください。

例えば何のとりえもなくて才能もなくても、人はその存在だけで、人とのかかわりの中で知らず知らず光を放つのだと。人と出会って、別れて、またその出会いと別れが次につながっていって、そういうリレーみたいな、連鎖するものが人生で、だからどんな人も「いてよし」「生きててよし」。
そんな深くて強い、温かな肯定を感じる、木皿泉らしい作品でした。と、まとめてみる(笑)

いい本でした。おすすめです。

by vitablommor | 2019-05-31 09:36 | 本・CD・DVD | Comments(0)

読了

かがみの孤城

辻村 深月/ポプラ社


ははは。読了してしまいました。
他にやらなきゃいけないこと、後回しになってしまいました。
昼食の時に、最初の方だけ・・・とぱらっとめくったらいつの間にか残り50ページくらいになっていたので、もう一気に読んでしまいました。面白かったです。2018本屋大賞。

主人公の部屋にあった鏡が、ある日キラキラと光り出して、ふと手をかざしたら鏡を通り抜けて向こう側の世界に行ってしまう。
鏡の国のアリスのようなこんなファンタジーは、物語の土台となる最初の仕掛け部分の嘘くささを消すのが難しいよなあと思います。この本でもそこの部分がちょっと、大人になって世間ずれした私(笑)には、ハードル高かった。
ナルニア国やアリスなら、時代も国も違うのであまり違和感なく入れるんですけどね、現代の日本の話と思うとなぜかちょっと違和感を感じてしまいますねー。日常の中のファンタジーって難しい。

でも、慣れてしまえばそこはそれほど気にならなくなりました。鏡の中の世界に隠された仕掛けも途中からなんとなくわかっちゃうんだけれど(何しろ世間ずれした大人だから)、それ以外の部分に興味がどんどん惹きつけられていくので、そこは問題としないで読めました。
こころ、アキ、マサムネ、スバル、フウカ、リオン、ウレシノ。7人の少年少女それぞれの傷やどうしようもない事情を、どう癒していくのか、どう解決していくのか、そこの部分に嘘っぽさは感じなかった。伏線の回収も、後日談的なラストも見事だと思いました。

鏡の中の世界に『招待』された7人は、中学に通えなくなった(ほとんどが人間関係による心理的な理由で)子供たち。
私はこの物語に大人になってから出会ったけれど、主人公たちと近い年代で同じように学校での人間関係にいきづまっている子供が読んだらどんなふうに思うんだろうなあ、とつい考えてしまいました。
私だったら辛いって思うだろうな。どうして私はその世界に行けないんだろう、私には救いの手が差し伸べられないって思うだろうな~。
とはいえ。
それでも、もしかしたら、この物語は子どもたちの救いの物語にもなり得るのかもしれない。

ずっと中学生でいるわけじゃない。生きて大人になったら、世界はもっと広がるし、出会える人のバリエーションも増える。「普通」の範疇も、ずーっとずーっと広くなる。そして今でも、自分の気持ちを言葉にして伝えることが出来たら、助けの手は案外近くにあるかもしれない。そんなことに、気づく子どももいるかもしれません。
そうあってほしいと思います。

それにしても子どもの世界の残酷さと未熟さは、基本的にいつの時代も変わらないものですね。
みんな頑張れ。






by vitablommor | 2019-05-28 07:20 | 本・CD・DVD | Comments(10)

2017年本屋大賞をようやく読む

蜜蜂と遠雷

恩田 陸/幻冬舎


2017年の本屋大賞と直木賞をダブル受賞したことで大いに話題になった『蜜蜂と遠雷』
恩田陸さんは『夜のピクニック』がすごくよかったので、これも面白いんだろうな~と気になりつついたところ、2018年のお正月に、近所に住む本好きの友人と本屋で偶然出会い「今買ったところだから、貸すから待ってて」と言ってもらい、2019年の3月にしばらくぶりに会って貸してもらえたので、2年越しでようやく読みました。

借りる時に「面白かった?」と聞いたら「面白かったんだけど・・・」とちょっと首をひねって
「私、『のだめ(カンタービレ)』が好きだからさ~、のだめと比べたらあっちの方がよかったって思っちゃった」と。
私も『のだめカンタービレ』はドハマりしたので、「そうなのかーーー」と少々構えながら読みましたが、いや、なんのなんの。これはこれで大変面白かったです。2段組のぶ厚い本ですが、読み飽きることなく最後まで一気に読めました。
でもまあ、友人が『のだめ』を思い出すと言うのも肯けるというか、小説版『のだめ』オマージュっぽいというか、読んでいると登場人物のキャラクターが二宮知子さんの絵柄で浮かんできました。しかしそれはそれで、脳内で漫画変換まで楽しめてダブルでお得な気もする。

私はクラシック音楽の世界とはとんと無縁なのですが、音楽を知っている人ならもっと楽しめたのかもしれない。長い期間かけて行われるピアノコンクールの雰囲気を、そんなもの全く知らない素人の私も満喫しました。
面白かったです。

でも、私がもし本屋大賞の投票権をもっていたなら、この作品よりもむしろ『みかづき』に一票入れたかな?と思います。
図書館で借りました。

みかづき (集英社文庫)

森 絵都/集英社


昭和30年代から平成まで、『塾』の経営者夫婦とその子ども、そして孫。『教育』をとりまく家族の、3代にわたっての壮大な(と言ってしまっていいかしら?)物語。
丸一日をこの本を読む以外に何もしないで費やし、物語の中の時代を駆け抜けました。そんなつもりじゃなかったのですが、うっかりしてたら夕方になっていた。それだけ吸引力の強い本でした。

塾を取り巻く環境の変化ってこんなにも劇的なものだったんだー、とびっくり。
と同時に、時代は変わっても、学校であれ塾であれ、本来、子どもに「考える力」と「伝える力」、つまりは『生きるための基礎となる力』を与える(力を伸ばす)というのが教育の主眼なんだよな~。ここ間違えちゃいけないとこだよな~ってしみじみ。
そして、昔も今も、親の経済状況と子どもの教育環境が密接に関係してしまっているのは変わらない。現代の日本においてさえ、貧困家庭で十分な教育が受けられない子どもが実は相当数いるという現状を、国はなんで放置しているのか?という疑問に対する残酷な答えも、この本の中にありました。うぬぬ。。。
途中、文部省(今の文部科学省)の方針についてなど、結構小難しい話も出てくるのですが、まあその辺は面倒なら読み飛ばしても大丈夫です(私はさらっと読み飛ばしました)。
読み応えのある一冊でした。NHKのドラマも見ておけばよかったな~。

今更ですが2017年の本屋大賞、『蜜蜂と遠雷』『みかづき』が1位2位で3位に『罪の声』だったんですね!
9位には『コンビニ人間』も入ってた。これは、この年の本屋大賞の投票権を持ってたらすごく悩むところだわ~~~。
2年も前の話の上に投票権持ってないけどね。


実はこの後に、2018年本屋大賞1位の『かがみの孤城』が控えております(ブックオフにて購入済み)。
でもこの本もまた分厚いの。なんでこう、本屋大賞作品は分厚いのか?わかる気はするけども。
早く読みたい気もするのですが、他にやらないといけないこともあるので(読み始めるとつい後回しになる)なかなか手を付けられないでいます。借りている本なら期限もあるのでちゃんと読むのですが、蔵書となると安心して放置しちゃいますよね。
多分面白いのは間違いないだろうと。そこのところも安心して放置する一因です。
そういえばずーーーーっと前(30年くらい前?)に映画にもなった『羊たちの沈黙』(映画は観てない)。当時から気になりつつ読まないままだったものをこの間ようやく読みましたが、ちゃんと面白かったです。面白い本はやっぱりいつ読んでも大丈夫だなあ。




by vitablommor | 2019-05-27 09:59 | 本・CD・DVD | Comments(0)

village三島楽寿園

三島駅の目の前に、楽寿園と言う名の大きな公園があります。
普段は前を通り過ぎるか、隣接するsoraさんの窓から眺めるくらいであまり気に留めていないのですが、ここ数年、こちらで年に1回手創り市「village」が開かれるようになったので、それだけは毎年行っています。

昨年までは7月開催で、特に昨年は灼熱地獄と言っていいくらいの気候でした(死の危険と隣り合わせよ)が、今年は日程が5月に変更となり(ブラボー!)、気持ちいい気候の下、のんびり過ごすことが出来ました。
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楽寿園の北側には古いマンションが建ってて、ここ、駅は近いし目の前が楽寿園で景色はいいし、南向きで日当たりもいいしホントいいなあって見るたび思います。

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初日は友達と、2日目は家族と出かけました。
近所って言っていいくらいの場所なので気安く行けるのがいいところです♪ 入場料300円がなければ季節によってはちょくちょく散歩に来たいくらい。って書きながら気になって調べましたら、年間入場券が1000円であるんですって。ええー?!やっす!
6月にはホタル祭りもあるし、買おうかなあ。


下の写真は楽寿園の中のお屋敷「梅御殿」(明治時代の皇族の方の別邸だそうです。楽寿園全体がその跡地なのですって)「梅御殿」で行われたお茶会のためのしつらえ。
「梅御殿」は普段は非公開ですが、毎年このイベント中はこちらでお茶やお食事などの会があって、参加者だけは中に入れるのです。
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普段は見られない歴史のある建物の中が見たい、と歴史好きの夫が言うので参加させてもらいましたが、今回のお茶会は想像していたものよりもかなりきちんとした優雅な会で、場違いさにビビりました。ちょっと肩凝った^^;


そして今年も主目的はやっぱりこちらなのでした
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おいしかった。
でも一番大好きな「紅茶ミルク」が今年はメニューになくて残念。


毎年楽しいイベントを主催してくださるスタッフの皆様に感謝です。





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by vitablommor | 2019-05-20 10:30 | おでかけ | Comments(0)

シーズン到来

連休明けましたね。

連休前半までは、ウソッ?!って思うくらい肌寒い日と暑い日が交互にやってきて変な気候でしたが、ここへきてようやく陽気も安定してきたような感じがします。こうなったらシーズン到来です。そう、5月はかき氷シーズン!!!!!!

今年のかき氷はじめは神奈川県藤沢市 鵠沼海岸駅にほど近い、かき氷の超有名店『埜庵』さん
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夏場は1時間2時間の大行列になるらしいので(真夏に行列って…死の危険!!)私は暑い時期には行ったことが無いです。
このお店は一年中食べられるので、春先だけど今日は暑いくらいの陽気だな~と言う時や、もう10月だけどまだまだ…という時や、真冬だけどどうしたってかき氷が食べたい時などがおすすめです(冬はストーブもひざ掛けもあるので無問題です!あとはあなたのかき氷への熱い愛があれば!)。

メニューは『いちごチャイナ』をセレクト(たしか1200円くらい)
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練乳のように見えるのが杏仁ミルクというのが『チャイナ』たる所以。
安定のふわふわ氷に本物のいちごシロップ、杏仁ミルクのやさしい甘さ、イチゴ果肉のフレッシュさ。文句なしの一杯。
スプーンがとてもかわいいんだけど、個人的にはもっとでっかいスプーンでぐいぐい食べたい。とけて水っぽくなっちゃう前に食べきりたいのに(文句言ってる)・・・って思っていたら、最後液体になったところでお店の人がストローくれました。いちごミルクジュースもそれはそれで美味しかった。



静岡市にも有名なお店ってあるんじゃないかな?と思って『静岡 かき氷』で検索してヒットしたお店の一つがこちら『CHUAN』さん
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あっ、昨年、何も知らずにふらっと入って食べたほうじ茶のかき氷が絶品だったところだーーー!有名だったのか。。。
こちらも一年中かき氷が食べられるみたいです。でもって夏場は行列できるらしいです(ネット情報による)。

『ミル金ホイップ黒蜜きなこ』「800円)を注文しました。
「ミル金ホイップ黒蜜きなこ!」って声に出して言いたかったのでこれにしたのに、皆まで言う前にお店の人に「黒蜜ですね!」って短くまとめられてしまった。無念!
声に出して言いたい名前、ってないですか?スタバの「ストロベリーベリーマッチフラペチーノ」とか、あと「ベネディクトカンバーバッチ」、「高橋メアリージュン」。発語すると気持ちいいんで、ぜひお試しください。
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きなこの下に黒蜜かかっててその下にホイップクリーム(エスプーマとか言うの?言わないの?よく知らんけども)、その下はふわふわ氷のミルク金時。黒蜜はボトルでついてくるので追加し放題です。
色的に写真映えはしないけど美味しかったです。でも個人的な好みで言えばここのはほうじ茶のかき氷が好きでした。超おいしかったの!
ここは県内なのでまた行きます!1時間かかるけどな。



そして今回初めて食べたら本当においしくて、私の中のかき氷ミシュラン☆☆☆決定、今年の私的かき氷オブザイヤーは早くも決まったか?!と思うくらいに感動したのがこちらのお店、東京は御茶ノ水『サカノウエカフェ』さん
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名前の通りに結構傾斜がエグイ坂の上にあります。
こちらもかき氷の超有名店らしいです。オープン10分後くらいに行ったのですんなり入れましたが、私のかき氷が来る前に満席になり、外に数名ですが空席待ちの列ができてました。

頼んだのは『日向夏☆なっつ』(1300円)
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さくさくメレンゲがぐっさぐさ、日向夏の果肉がごろごろ、中にはココナッツのふるふる食感のジュレも入っていて食べごたえあり。
日向夏のシロップはとろっとしていて爽やかなんだけれどクリーミーでホントに美味しかった。氷ももちろんふわっふわ。最後まで溶けてぐずぐずになることなく、美味しくいただけました。スプーン大きいの嬉しい。
右側にあるのはピンクペッパー。お好みで、って言われたので2,3粒試しましたが、私的にはなくてもよかったです。ピンクペッパー苦手なので。好きな人にはよいのかも。味変えで。

私より少し遅れて入店したお一人様の若い女性が一人で2杯注文していて「その手があったかーーーー!」と思ったんだけど、ちょっと私は2杯は無理でした。いや食べられるけど、2杯目はあんまりおいしく食べられない気がする。・・・・・大人(中年)になってしまったな(泣)
東京に行く機会があったらまたぜひ行ってみたいお店です。


ほんの10年位前までは、(10年を「ほんの」って言えちゃうような年齢になったもんだよ)こういうふわっふわのかき氷ってなかなか出会えなかったと思うんですが、最近はあちこちで食べられるようになりましたよね。なんか隔世の感がある。いい時代になった(ほろり)。かき氷の概念が変わりましたよね。値段の感覚もだけども。


かき氷シーズンは、本格的な夏が来る前がベストシーズン(混む前ってことね)だと私は思っているので、この1か月2か月くらい、精力的に動き回りたいです。そう、私はかき氷マニア。
かき氷仲間とかき氷情報を随時募集しています。



by vitablommor | 2019-05-09 09:53 | おでかけ | Comments(4)

コサージュや布雑貨の製作、販売をしています。 


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