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伝説のお母さん

昨日の記事で、結婚して子供を持った後の働き方が女性だけの問題のようになっているのは理不尽、ってなことを書きましたが、この記事を書いた数時間後に、書店でこちらの本を見つけました。

伝説のお母さん

かねもと/KADOKAWA


本の内容をさらっと紹介すると-
かつて魔王を封印した伝説の魔法使いである主人公、平和になった世界で結婚、出産。0歳児を抱え専業主婦をしていたところに魔王復活。国王から再度の魔王討伐の命が下るも彼女には事情があった。
「いや、それはすぐにでも戦いに参加したいんですけど」
「あの こちらは子供もいますし」
「だ、だから無理なんですって
保育所空いてないんですよ!」
保活の激戦区で待機児童は100人!夫は家事育児に関する当事者意識ゼロ!さらにかつての仲間だった伝説の勇者は、保育所完備、完全週休二日で残業ゼロと高待遇の魔王側に寝返った。国王はなんとしても伝説の魔法使いに復職してもらおうと魔法使いの夫を失業させて彼に育児をさせようとするが、「家事育児は女の仕事だろ」という夫は、失業しても家庭ではやっぱり役立たずで・・・・・。

どん詰まりの状況から、さて伝説の魔法使いはどういう行動に出るのか?「お母さん」と「魔法使い」の両立は無理なのか?
…という感じで、ストーリーとしてはファンタジーになるんですが、ワンオペ育児をする女性のリアルが詰まっていました。
面白かった!

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夫があてにならないため子連れでモンスター討伐に出るも、まるで仕事にならなかった日の夜の場面
金髪が主人公の魔法使い。昨日の私と同じこと言ってるのは伝説のシーフ(私は根絶やしとは言ってない)



この作品、書籍化以前にTwitterで発表された直後からかなり話題になってたみたいなんですが、私はそれを全然知らなくて(そもそもツイッターやってないし)、本当に偶然、昨日のブログを書いた後に、本屋さんに平積みされていたこの表紙が目に留まって読んでみたんです。引き寄せ!

こちら、書籍化された今もネットで(無料で)読めるようになっているみたいです。かねもとさん、欲のない方!
ネットだと4コマ形式なので、書籍の方が読みやすいとは思うのですが、即買いするほどではないけどちょっと興味あるから試し読みしたいよって方はこちらから読めます⇒


8月10日、ハットの日ですが、とてもじゃないけどアイロン使える暑さじゃない。
秋がくるのを待望しております。

本日もおつきあいいただき、ありがとうございました。

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by vitablommor | 2018-08-10 15:11 | 本・CD・DVD | Comments(4)

二択ではない

思えば妊娠して初めて母子手帳を見た時に、出生時のデータを書くページに身長や体重とならんで性別欄があって、その選択肢が『男・女・不明』となっているのを見て、「不明なんてことがあるのか~」って、なんとなく思ったことがあったんです。
もっと遡れば中学の時、新井素子の『二分割幽霊綺譚』という本を読んで、『半陰陽』っていう言葉と、そういう人が稀にいるんだということも知ってたはずなんです。
だけどそういうのって、どこかフィクションっぽく(実際新井素子さんの本はフィクションだし)て、そういう人のことをリアルに想像したことはなかった。


毎日新聞での連載をまとめたこの本を読んで、初めてそういう人たちの存在がリアルに感じられるようになりました。

境界を生きる 性と生のはざまで

毎日新聞「境界を生きる」取材班/毎日新聞社


外見的には男(あるいは女)で生まれてきたけれども染色体(女性:XX、男性:XY)的には逆だっり、外性器をみても男女の区別がつかない、卵巣と精巣の両方があるなど、男女どちらでもない人というのが稀にいらっしゃるようです。
そんな風に性別未分化で生まれてきた子どもを「どちらの性別にしますか?」と医師から選択を迫られて悩み苦しみ、選択した後もこれで本当によかったのかと苦しむ両親の話が冒頭にありました。また、成長するうちに「自分が周りと違う」ことに気づき、苦しみ、死にたいとまで思い詰める子供たちの話も。
胸が締め付けらるような思いで読みました。


当事者の苦しみは当事者にしか絶対にわからないものだと思いますし、中途半端な知識が却って苦しんでいる当事者を傷つけることになることがあるのも知っているつもりですが、やはり無知は罪なんじゃないかという気がします。

世の中、男と女しかいない、ってわけじゃないってこと。
だけど圧倒的マイノリティである人たちは、そういうことを言うこともできずに苦しんでいることもあるってこと。
心に留めておきたいと思いました。


性分化疾患の話だけでなく、昨今話題になることが多いLGBTの人たちの話も載っています。
LGBTに代表されるいわゆる性的マイノリティの人口は、調査方法によって異なりますが一説には日本人全体の7.6%。左利きの人やAB型の人と同じ割合でいるのだそうです。これが本当ならクラスに2人くらいはいるってことになります。私は今までの人生でカミングアウトしているLGBTの人には会ったことがありませんが、実は言ってないってだけで、性的マイノリティの人は意外に身近にいるのかもしれません。
左利きの人になら何人もあったことあるもんなあ・・・。
左利きの人が右利き用の鋏が使いにくいって話を聞いて「あ~、そうかー!気が付かなかったわ。それは不便だね」って言うような感覚で、LGBTの人の話も(たとえばトランスジェンダーの人がトイレどっちに入るか問題とか)「あ~、そうか。それは困るね」とかって普通に言えるような感覚になっていけばいいのにねって思います。


話は逸れましたが、丁寧な取材がされたいい本でした。ご一読をおすすめいたします。


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by vitablommor | 2018-06-07 10:35 | 本・CD・DVD | Comments(0)

勉強はできる時にしておいたほうがいい(って森高千里が歌ってた)

先週会った友人が、これから塾講師のアルバイトの採用面接を受けると言う話をしていまして。
そこの塾では最近講師が4人くらい一気に辞めてしまったとかで(おい、何があった?)、「働いてくれる人を探しているみたいだけど、よかったら一緒にどう?」って誘われたんですが、面接以外に中学卒業程度のレベルの学科試験(国英数)があると言う話だったので、「受かる自信がないわ~(特に「数」が)」、ということで遠慮しておきました。

そんな折、新聞に中学生の全国学力調査の問題と解答が載っていたので、こわごわやってみることに(数学だけ)。
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なんとか中学卒業程度の最低限の学力は残っていた模様で、ほっ f(-▽-;)

あ、でもこれ中3の子が今頃やってるってことは、中2までの内容か?!がーーーん。。。道理で易しいと・・・ぬか喜びー!T◇T


最近、『中学3年間の数学(または英語)を1週間でおさらい』みたいな本が気になります。
10代の頃の私は、しぶしぶ学校に行って、せいぜい怒られない程度の成績で、「わかるような~、あ~でもやっぱりわかってなかった~(試験を受けるとわかってなかったのが露呈する)」って感じで、誤魔化し誤魔化ししながら勉強を「やり過ごして」きた感があって、本当に時間と機会の無駄遣いだったなーと今更思うのです。(お金もね。親には申し訳なかった。大学で学んだこと一個も今に生きてない)

数学と英語は特に苦手科目で(高校になってからは世界史も化学も苦手で)、「数学なんて卒業したら一生使わないのになんで今こんなことやらなきゃいけないの?!」って思っていたし、「私が大人になるころには自動翻訳機ができるに違いない!だから英語なんて今やらなくてもいい!」って思っていました。
でもって本当に卒業したら数学なんて使わなくても生きていけちゃってるし、英語も(まだまだ発展途上ですが)自動翻訳機が出来てきて、しかも私ずっと日本に住んでるからできなくても困っていないんですが。

なんか、もっとちゃんとやっておけばよかったな。って今更思うんですよ。

あのころは「どうして勉強しなくちゃいけないの?!」って不満たらたらだったけど。

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

おおたとしまさ/日経BP社

図書館でこの本を見つけて、なぜ勉強するのか?問われたら、今の私なら何て答えるかな?世の中の頭のいい人たちはどう答えておられるのかな?と興味が湧いて読んでみました。
瀬戸内寂聴さんや内田樹さん、茂木健一郎さん、養老孟司さんなど8名の著名で頭のいい方たちそれぞれのお答え。おお~、と思うものも、う~んと思うものも。。。
その中で私が最も「これは!」と思ったのは、養老孟司さんの文章でした。


「そんなくだらないこと聞くんじゃない。だったらお前はなんで生きてるんだよ?」


なんでなのか人に聞いて、納得したらするし納得しなかったらしないなんて、そんなことでどうするのか(だったら生きてる意味がわからなかったら死ぬのかよ)と、そんなことは勉強しながら自分で考えることだろうって、これ本当にそうですよね。不平たらたらで「なんで勉強なんてしないといけないの~?」って口尖らせて聞いた時にこんなこと言われたら、きっとちょっと笑ってしまって、しかもぐうの音も出ない。これ以上の答えは、ちょっとないかもしれません。


この本は前半は子供向けに、後半はほぼ同じ内容のことを大人向けの文章で書いてあるので、お子様が「なんで~」と言い出した時に読ませてもいいかもしれません。
でも小学校低学年くらいだとまだ難しいかも。それなりに言葉を覚えて、生意気な屁理屈をこねるようになってきた年頃の子にどうぞ。最後に「くだらないこと聞くな。自分で考えろ」って養老先生が喝破してくれます。





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by vitablommor | 2018-04-23 10:54 | 本・CD・DVD | Comments(2)

褒めて伸ばせ、という心の叫びについて

新刊出てたので買っちゃいました。
だって「めんどくさくない献立」ですよ?
毎日食事を作っている人にとって献立って本当にめんどくさいじゃないですか?それを「めんどくさくない献立」にしてくれるのならもう本当に万々歳。
前書きに、
『家族に聞いたら「なんでもいい」とか言うじゃないですか?でもその「なんでもいい」には「俺の好きな物であれば」「昼ごはんとかぶってなければ」「パンじゃなければ」「変わった味付けじゃなければ」…などなど影の条件が無数に存在するんですわ。全然なんでもよくないんですわ』
とあって、もう、それなーーーーー!って感じ。即買い。

それで最初に載っていた献立を、メイン・副菜・汁物すべてそっくりそのまま夕飯に作りました。
簡単で、あんまり沢山鍋やボウルを汚すことなく手早くできて、おいしかったです。
すーーーごーーーーーい!とちょっとテンションが上がりました。
それで、よせばよかったのに夫に「どう?」って聞いてしまったんですね。
よせばよかったのに。。。というのも、大体この手の質問をしてこちらの希望する回答が得られた試しはないのです。
今回も
「全部初トライメニューだよね」
から始まり、
「最初にねぎだけ食べて味がないなと思ったんだけど、鶏肉と一緒に食べるとちょうどいい味の濃さになって、まあこれはこれでいいんじゃない?」
と、なんだか料理を分析し始め、
「うん、まあ嫌いじゃないよ」
と言う感じで、『感想』(上手いか不味いか)を聞きたいだけだったのに『論評』が始まってしまい(しかも上から目線の!自分では作らないし作れないくせに上から目線のっ!!)、非常に気分が盛り下がりました。

結婚して大体20年なんですが、私の料理が上達しない理由の一つがコレなんじゃないだろうかと昨夜急に思いましたね。
決してほめて伸ばさない言葉選び。

そういえば夫は子どもがテストで98点とった時も「ふーん、で、その2点はどうして落としたの?」って聞く人でした。悪気なくね。

こういうのってクセみたいなものなんだろうから、今後はこちらとしても「美味いか不味いかのみ言え」「ていうかもう美味いって言え」って言っていこうと思います。


それはともかくこの本に載っている料理はどれも簡単でおいしそうだし、なんか珍しい食材や調味料がなくても作れるものばかりで気に入ったので、また今日もこの本の通りに作る予定です。



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by vitablommor | 2018-04-10 14:31 | 本・CD・DVD | Comments(2)

あんまり面白かったのでちょっと熱く語らせてください

4月ですね。
新年度が始まりました。
この春新入学を迎えられた皆様、おめでとうございます。新社会人の皆様、進級された皆様も、おめでとうございます。
とりたててめでたいことなく春を迎えられた皆様も、なにしろこのブログをご覧くださるほどには息災でいらっしゃることをお慶び申し上げます。平穏って素敵ですよね。


と、それはさておき。
山本ゆりさんのエッセイ本がめちゃくちゃ面白かったです。
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タイトルの引きが強いよね。
そういえば私もスタバで普通のコーヒー頼んだことない。ていうかティー系頼む割合高め。なんかすみません。

著者の山本ゆりさんは『syunkonカフェごはん』で有名な方。
ご存じない人のために説明しますと、こういうタイトルの料理本がめちゃくちゃ売れててシリーズで何冊も出ているんです。もともとはお料理ブログから人気に火が付いたっぽいですよ。
ま、私は持ってないんですけど。
だって『syunkon』・・・って何?旬な新婚さん?(いやそれも何?って思うけども)
しかも『カフェごはん』・・・スムージー、マカロンと並んでうちの男どもが「出た~~~!女の好きなヤツ!」とか言ってバカにしつつ敬遠するやつです。夫はキッシュのことを必ずわざと「キッチュ」って言います。それ松尾貴志!
というわけで、うちでは『syunkon』も『カフェごはん』も受け入れられる要素が無いわ、と思って、料理本の方は遠く眺めているだけでした。

そんな著者の本をなぜ読んだかっていうと、山本ゆりさんと『syunkonカフェごはん』の繋がりに全然気づいてなくて、たまたま図書館でみつけて借りたからです。

でもこれが抱腹絶倒の面白さだったんです。
読みながら何度も吹き出す本って、カマタミワさんのエッセイマンガ以来です。
エッセイの内容も多岐にわたっていて、例えば『食べ物を口に入れ続けるスイッチがあることについて』『ストッキングが破れやすい件』『化粧の面倒くささ』などは、タイトルで内容をご想像いただけるかと思うのですがもう共感の嵐。
気の置けない友人たちとの超くだらない会話のログや、『勘違いシリーズ』(鶏ごぼうをフランス語だと思っていた⇒フォンドヴォー≒トリゴヴォー 等)も、とてもスターバックスでコーヒー飲みながらは読めません。
でもそんな感じでありながら、本の後半では、文章のくだけた感じはそのままに『自分ばっかり損していると思うときに』『チクリと刺す言葉』『どうしようもない孤独・不安について』など真面目なエッセイも。
さらに各エッセイの内容にちなんだ簡単なレシピまで紹介されていてお得感満載の一冊でした。これだけいろいろ詰まって千円だし、買って損なしですよ。私は借りたけど。
レシピは本当にお手軽なモノばかりで、これなら『syunkonカフェごはん』も期待していいのかも?と思ったくらいです。今度図書館で借りてみます。(気に入ったら買います)

ちなみに『syunkon』は旬な新婚さんじゃなくて『春魂』が元らしいです。
『春魂』が何なのかまではよくわかりません。


以上、『スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件』についてでした。

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by vitablommor | 2018-04-09 10:06 | 本・CD・DVD | Comments(2)

避けてきたテーマ

『アンネの日記』を読んだことがありません。
『夜と霧』ももちろん。
『海と毒薬』も。
避けてきたのです。

『アドルフに告ぐ』は、ついうっかり読んでしまいました。
今でもちょっとしたトラウマです。でも本当に名作です。
今の時代だからこそ、沢山の方に読んでいただきたい。本当に名作です!(2回言いました)

アドルフに告ぐ 漫画文庫 全5巻完結セット (ビジュアル版) (文春文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

手塚 治虫/文藝春秋

でも元気がある時に読むことをお勧めします。こういうのをただのフィクションとして読める方は別ですが、そうでない方はうっかりしてるとダメージ喰らいます。



『アウシュヴィッツ』というタイトルから、本の内容に私が避け続けてきたことが深く関わってくるのがわかっていたので、図書館でこの本と目が合った時は手に取るのを躊躇しました。
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でも結局手に取ってしまった。

最初の方はなかなか読み進まず、アウシュヴィッツの捕虜になった悪夢を見るし、本当に読んでいて辛かった。
私は本に対して変に共感能力が高い所があるので、こういう本にはがっつりダメージを受けてしまいます。
でも途中で読むことを止めるわけにはいきませんでした。だってまた夢に出てきちゃう。
戦争が終わって主人公のディタが生きのびたのを確認するまではやめられない。え?まだ1944年4月?長いよう・・・早く!早く戦争終われ!と思いながら読みました。3日かけて読了。


アウシュヴィッツには国際視察団の目を誤魔化すため(ナチスは捕虜収容所が人道的に運営されていると見せかけており、ユダヤ人捕虜のホロコーストについて国際社会が知ることになるのは戦争末期、アウシュヴィッツからの脱走者による告発でようやく、だったそう)の『家族収容所』があり、その中には子供たちを遊ばせておくための『学校』があり、先生や助手(14歳~16歳の子供たち)が小さい子の面倒を見ていたが、そこでは鉛筆も本も所持は禁止。もし持っているのが見つかったら命はないし、『学校』は即時閉鎖に追い込まれる。
それでも学校には実は8冊の蔵書が隠されており、それらを毎日安全な場所に隠し、服の下に隠し持って運び、貸し出すという命がけの図書係をしているのがディタ。わずか14歳の少女ですが、本がどれほど人に光をもたらすかを知っており、SSに監視される恐怖に震えながらも、誇りと愛情を持って図書係の仕事をやりぬきます。

彼女を取り巻く環境は本当に過酷で読んでいるだけでも辛くなるほど。飢えや乾き、不衛生な環境、いつ訪れるともわからない死の恐怖。そんな地獄で暮らす人々の心は殺伐としており、SSはもちろんのこと、同じ捕虜の中にもレジスタンスもいればナチス側のスパイもいて、誰を信用していいかもわからない。そんな中で心を失わず、真実を求め、自分の中に消えない光を持って生きて行くディタの強さは本当に素晴らしいです。

これ実話なんですって。
もちろん創作部分も入ってはいますが。ディタさんをはじめ多くの登場人物は実在の人物で、収容所にいたSSたちが戦後どうなったかも、作者のあとがきで明らかにされています。

ディタが最後に収容されていた捕虜収容所で、暴力的な女性看守(元美容師でいつもおしゃれな髪型)について、「もし戦争がなかったら、彼女は気のいい街の美容師で、ユダヤ人もドイツ人も区別なく、彼女の美容室で陽気に冗談を言いながらおしゃれなヘアスタイルをセットしてもらったりしていたのではないか」と想像する場面があります。
本当にね、戦争は人を狂わせるよね。それを体感してきた世代の人たちがいなくなっていくのが怖いです。だからこそこういう本が読み継がれていくことが必要なのだと思います。避けてきたけどね。

読んでいて、特に前半部分は辛かったのですが、それでも読む価値のある本、多くの人に読まれるべき本だと思いました。
ぜひ読んでみてください。元気のある時に。


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by vitablommor | 2018-02-13 10:51 | 本・CD・DVD | Comments(0)

やさしさに包まれたなら・・しいたけ占い

ブログを通じて仲良くなった方に教えていただいた『しいたけ占い』
最初「ん?しいたけ?何?」と思ったのですが、ネットで毎週更新されるその占いは、当たるとか当たらないとかじゃなくて(そもそも私は占いは見るけどあんまり覚えていないのでその精度はよくわからない)、とにかく「優しい」!!

あなたはこういうところがあって、それは長所でもあるけど、そのせいでときどき疲れるよね?だから憶えておいてほしいんだけど…、と言う感じで、各星座ごとの特性と、それゆえに困惑しがちなときの心構えなどについて、とにかく優しく、いたわるような言葉で語りかけてくれます。
週間占いと年間占い、さらにブログまで見て、いつも慰められたり励まされたりしているので、これはもう買わなければ、なんか、恩返し的な意味でも?と思って買いました。
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キラキラの表紙が光っちゃってうまく写真撮れなかったな^^;

星座占いの本って、自分のところしか読まないので結局12分の1しか楽しめないなと思うのですが、この本は各星座ごとの占いの後にエッセイのページがあって、そこがよかったです。心がぴりーっと張りつめているときに読むとホントありがたくて沁みる。
しいたけさんは占い師というよりカウンセラーなんじゃないだろうか?

興味のある方は「しいたけ占い」で検索してみてくださいね。





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by vitablommor | 2018-02-09 10:12 | 本・CD・DVD | Comments(2)

田舎で生きるということ

生まれてから18年、超ド級の田舎に暮らしていたので、都会の人が田舎にIターンとか、定年したら田舎暮らししたいとか言ってるのが信じられない!というのが率直な気持ちです。
田舎のひとだから心がきれいで親切、とは限らないし、空気はきれいだけど虫も多いしイノシシも出る、同じ仕事でも都会と田舎じゃ時給が全然違うし、物価に至っては案外田舎の方が高かったりする(家賃は別)。
田舎なんて、田舎なんて暮らしにくいんだよぉぉぉぉぉ・・・・と、思っていましたが、それも人によるのかもしれません。

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まつざきしおりさんが、都会でのOL生活で身も心も疲れ果てて移住を決めた直島は瀬戸内海の小島。最近ではアートの島として有名で、観光客も大勢訪れる場所のようです。
そんなアートの島の古民家カフェに転職なんて、まあお洒落。しかも職場の同僚女子と古民家シェアハウス、あら素敵。

字面だけ見るとおしゃれ感満載、夢の島暮らしですが、その実、住居である古民家は古民家というよりあばら家と言った方がよさそうなボロさで、でっかい蜘蛛は出るし隙間風はすさまじいし、夜になると近所にイノシシも出るようなかなり本気度の高い田舎であるらしい。島なのでネット通販を利用しようにも送料がバカ高いし、カフェ仕事の時給も安い。島民は親切でやさしいけれど、誰と誰が付き合ってるだのの噂話は光の速さで伝わるし、しかも根も葉もない噂も飛び交いがち・・・。観光地化されているとはいえ、私の知っている「田舎」の要素がいっぱいのこの土地で、しおりさんは確実に根を張り、今までの都会暮らしでは見つけられなかった自分の居場所を見つけていきます。

田舎を出たくて出たくてたまらなくて、大学で実家を出て以来、都会での会社員生活がどれほど辛くてくたくたになろうとも、絶対に田舎に帰ろうとは思わなかった私でさえも、直島の風景やしおりさんと島の人たちの交流の様子を見ていると、「こういう所でこそ人は人間らしい暮らしができるのではないか(しかもカフェもあっておしゃれだし)」というなんだかドリーミングな気持ちがむくむくと湧き上がってきます。

とはいえ本気の田舎を知る私。都会の生活でボロボロになった時、島に移住しようという決断をできてよかったねえ、と、しおりさんの行動を言祝ぎつつ、徒歩圏内にコンビニがある暮らしをこれからも続けたいと思うのです。






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by vitablommor | 2018-02-05 17:46 | 本・CD・DVD | Comments(0)

生きのびるための知恵

『マスターキートン』を実写化するなら(ぜひやらないでおいていただきたいけど)、キートンは堺雅人さんかなあ、とふと考えました。
マスターキートン好きです。

なかでも好きなエピソードは『砂漠のカーリマン』、遺跡発掘の過程である部族の怒りを買って、水も食べ物もなく着の身着のままで灼熱のタクラマカン砂漠(ウイグル語で「生きては戻れぬ砂漠」という意味なんだそう)に放り出されたキートン一行が、サバイバル技術を駆使して生きのびる話。
砂漠でのスーツの機能性、真水の作り方、喉が渇いた時に小石をなめると唾液が出るので渇きが収まる、などなど、「おお~!」というサバイバル知識が盛りだくさんで読んでいて興奮しました。絶望的かと思われる場面で光るキートンの知識と技術と決して諦めずに平常心を保つ心の強さに惚れる。ラストの「水を飲ませてやれ。あいつはカーリマンだ」にも痺れます!ううっ。。


そんなわけでサバイバル技術には関心があります。それを駆使するような場面には絶対遭遇したくないけどね!
これで雄牛が向かってきたときも、サメが向かってきたときも、走る電車の屋根を歩いて移動することになったときも、私は適切な行動がとれるはずです。雪崩に巻き込まれて雪に埋まった時には唾液を垂らしてみて上下を確認するということも覚えたよ。スキーもスノボもしないけど。
あと、山で遭難して夜を明かすときは、谷底じゃなくて中腹に場所を確保すべしというのは大事な知識。川などを求めて谷に下りがちだけれど、谷は冷気がたまるので一番冷えるんだそうです。昼間は捜索ヘリに発見されやすいように尾根を歩いて移動することも憶えておこう、登山しないけど。
このほかにも「小包爆弾が送られてきたとき」や「走るバイクから車に乗り移る方法」など、様々なサバイバル知識が学べる一冊。
このシリーズ人気があるみたいで「旅先サバイバル編」や「ゴルフ場サバイバル編」、果ては「恋愛サバイバル編」?まで出ているようです。

生きる力、って大事ですよね。


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by vitablommor | 2018-02-01 09:36 | 本・CD・DVD | Comments(0)

真っ当な大人

両親を亡くした子供が親戚の中で盥回しになりそうなところを、縁の遠い独身の大人が引き取るー という設定。
記憶に新しいのは大ヒットしたドラマ『マルモのおきて』、マンガだと『うさぎドロップス』、『海街ダイアリー』など。
いずれも、その子を引き取らなければならない立場ってわけではなかった人たちが、その子のことを考えたら自分が引き取らないではいられなかった、というところからのスタートです。

『大人って子供を守るもんだろう』という、至極真っ当な判断が最初になされている、この時点で視聴者あるいは読者は、物語のその後は温かいものになるだろうと予感し、安心できる気がします。
『マルモ』と『うさぎ』は小学生の子どもを引き取るお話なので、思春期まっただ中の女の子を引き取る『海街』とは雰囲気が大分異なります(『うさぎ』では小学生だったリンちゃんが成長して大人になるまで描き切ってますが)が、いずれにせよ真っ当な大人が中心にいてくれるという世界観は、私たちを安心させますね。

『違国日記』は『海街』同様、中学生の女の子を引き取る話。繊細な雰囲気は『海街』に重なる部分も多いです。

違国日記(1) (FEEL COMICS swing)

ヤマシタトモコ/祥伝社

両親を突然の事故で亡くし、まだ「悲しい」という感情すら抱けないで「ぽつーん」「ぽかーん」としている15歳の少女「朝」を引き取ったのは、朝の叔母「槙生」
仲の悪かった姉「実里」の子である朝とはほとんど会ったこともなかったし思い入れもないのだけれど、葬儀の席で親せき一同が、朝が実里の実子ではないらしいなどの噂話や責任の押し付け合いを、朝本人の目の前でやるのを見かねて彼女に声をかける

「あなたは 
  15歳の子供は

 こんな醜悪な場にふさわしくない
 少なくともわたしはそれを知っている

 もっと美しいものを受けるに値する」

「わたしは大体不機嫌だし あなたを愛せるかわからない」

「でも」

「わたしは決してあなたを踏みにじらない」

「それでよければ明日も明後日もずっとうちに帰ってきなさい」

真っ当な(でも親戚の中でははみ出し者の)大人の真っ当なセリフにしびれます。
『(15歳の子供は)もっと美しいものを受けるに値する』という感覚、好きだなあ。。。


でも、こんなカッコイイ言葉で朝を引き取った男前な(女性)槙生ですが、彼女自身も沢山の傷を抱えているのか、人間関係に対して恐れを抱いている様子。後日「15歳みたいなやわらかい年頃 きっとわたしのうかつな一言で人生が変えられてしまう」「怖い」と友人に告白しています。

繊細で不器用な大人と、傷ついているのにまだそれを受け入れられてもいない少女の不器用な二人暮らし。
まだ1巻しか出ていないので、今後どういう展開になって行くのかまったく未知数ですが、面白くなっていくに違いないという予感がします。
次巻が楽しみ。





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by vitablommor | 2018-01-31 09:43 | 本・CD・DVD | Comments(0)