カテゴリ:映画( 4 )

ザ・ディズニー映画

ええ~?!くまのプーさん実写ぁ?!って、テレビで予告を観た時思ったのですが、その予告がなんだかとても感じ良かったので、これは観に行こうと思っていたのでした。
公開から随分日が経ってしまったけど、なんとか間に合いました。
『プーと大人になった僕』
洋画は字幕派なのですが、今回は上映時間の都合で吹替えで観ました。ユアン・マクレガーの声を堺雅人さんが演っていて、あの顔が脳裏にチラつかないようにある種の集中力を要しました。有名な俳優さんの吹き替えは、たまにこういうことがあるのでちょっと困ります。
a0213793_18171041.jpg
ユアン・マクレガー、いい感じにくたびれた大人をやってて良かったですよ。
プーさんと仲間たちも、これまたいい感じにくたびれたぬいぐるみで、ディズニーアニメよりも原作本の挿絵のイメージに近くてすごく良かった。で、ぬいぐるみなのにちゃんと表情があるんですよ。

テーマとしてはディズニー映画(に限らずアメリカ映画ではよくあるかな?)でよく見られる『仕事に忙殺されていた大人が、人生で本当に大切なのは何かを見つける』といったものなのですが、これを「ああ、よくあるやつね」って思わせない上手さがありました。
プーと仲間たちが暮らす『100エーカーの森』の風景がもう本当に素晴らしくて、その中で、仕事仕事でイライラしてばかりだったクリストファー・ロビンがだんだん子供時代の心を取り戻していく様子に、観ているこちらの心も浄化されるようでした。
クリストファーの忘れ物を届けるために、プーたちがロンドンを冒険するところも可愛かった。

上映期間ももう終盤だと思いますが、もしこれから観に行かれる方はエンドロールまで観てくださいね。そこにもお楽しみがありますから!

ディズニー映画って、きっと丁寧に楽しんで作られているんだなあって、改めて思いました。




[PR]
by vitablommor | 2018-10-28 08:30 | 映画 | Comments(0)

放課後のオレンジ

理由は何だったのか、あまりに昔でもう忘れてしまったけれど、私はその日、クラスの大半(全員?)と一緒に放課後の教室に居残りさせられて、先生からくどくどと説教されていたのだった。
説教されていたはいたのだけれど、私も含め、多分誰も反省などしてなかったと記憶している。
「は~、早く終われ~」としか思っていなかった。下を向いて黙って座っていた。

ふいに左頬に温かく強い光を感じて、思わずそちらへ目を上げると、窓の外では大きな夕陽が、今まさに海に沈むところだった。
教室の壁を床を天井を、濃いオレンジが一気に染め上げていった。
誰かが(私か?)「わぁっ」と声を上げ、みな一斉に窓の外を見た。
廊下側の席の子たちは立ち上がって見ていた。
凄い勢いで、すぅーーーっと海に消えていく夕陽。
その最後の一片が消えた時、教室内は「おおーっ!」というどよめきとともに大拍手に包まれた。
夕陽に大拍手。
そんなにまとまりのあるクラスではなかったのに(笑)あの瞬間だけ、私たちはひとつになった(笑)。

あ、と思い出して教壇を見ると、先生は苦笑していた。
その後、説教の続きがあったとは記憶していない。

高1の冬の記憶である。

a0213793_14295921.jpg
大学院生で中学美術教師の『イトウ先生』ことイトウハジメさんの3冊目の本、『放課後のオレンジ』がとてもよかったです。

人生ってそうそう強烈なドラマチックな体験ばかりがあるわけではなくて(人によっては違うかもしれないけど)、なんでもないような日々の断片が、小さく輝きながらその人を、その人の記憶を、作っていくのだと思う。
そういう、「キラキラ」というより「チカチカ」と、ささやかに小さく光る、何でもなくて愛おしい瞬間のカケラが、ページをめくるたびにそこにあって、読みながら何度もジーンとしました。

こんなに温かい目で先生に見守られながら中学生活を送れたら幸せだろうな~。

中学生だった記憶を持つ人すべてのたちに、おすすめの一冊です。


[PR]
by vitablommor | 2018-10-24 15:03 | 映画 | Comments(16)

この世界の片隅に

以前こちらで宣言したとおり、今週は映画『この世界の片隅に』を観に行きました。
a0213793_08445688.jpg
ポスターに蛍光灯の光が入らない角度から撮ったのですが、そのせいでちょっと平衡感覚がおかしくなりそうな角度の画像になってしまった。すみません。なんとなく見てください。

以前も書いた通り、この作品は原作まんがを読んでいたので、最初、映画は観なくてもいいかな~と思っていたんです。
大画面で見たいような派手さのある物語でもなく、淡々としているので、アニメ化なんかしなくても・・という感覚もありましたし。
でも、実際観てみたら、アニメで、それも映画館で観てよかったと思いました。

絵もストーリーも原作に忠実なのですが、アニメでしかできない表現もあり、原作の世界が一層のリアル感と迫力を持って迫ってきました。とてもすばらしかったです。音楽もよかった。

戦争のお話ではありますが、そんなに悲惨な残酷なシーンは出てきませんので、戦争映画は苦手、という方も安心して観ていただけると思います。(私も『火垂るの墓』がいまだにちゃんと見れないんですよね。辛くて・・)
涙があふれるシーンもありましたが、どのシーンで泣くかは人によって違うような気がします。もしかしたら上映中に泣いちゃうことはないかもしれない。
むしろ観終わった後に、いつまでも余韻が残ります。じわじわと、理由のわからない涙がでてきたり。。。

これは、映画館で観た方がいい映画だと思います。おすすめです。


映画に出てくる広島の街並みは、監督と映画スタッフが文献資料を当たるとともに実際に広島を訪ね、その当時そこで暮らしていた人たちに話を聞いて、建物の色や質感まで細かく再現したものだそうです。すずさんが嫁ぎ先の家の畑から呉の軍港を眺めるシーンに至っては、日を特定し、その日の天候まで調べたうえで描いたのだとか。
ものすごい情熱をもって、丁寧に丁寧に作り上げられた作品だからこそ、ほとんど宣伝もなく、単館上映からはじまったものが、口コミでの大評判を呼び、全国への拡大につながったのかもしれません。


情熱と、丁寧な仕事。
映画の感想とはずれますが、ちょっと考えさせられるものがありますね。
どういう思いで作ったものかは、なぜだか受け取り手に伝わるんだよなあ。。。
不思議だなあと思うと同時に、一方で当たり前のような気もします。



[PR]
by vitablommor | 2017-01-20 09:25 | 映画 | Comments(2)

湯を沸かすほどの熱い愛

映画館に足を運んで映画を観ることは年に数回しかないのですが、これは去年からどうしても観たくて行ってきました。
a0213793_14582358.jpg
都会の人は多分もう去年観てるんだよね~。こっちではようやく先週公開になりました。
今住んでいるところの田舎度、嫌いじゃないけどこういう時だけはちょっと嫌になっちゃう。

予告を観てからずっと観たくて、なんだか評判も良さそうだし、かなり期待値の上がった状態で観てきましたが、その期待を上回るいい映画でした。
途中から涙腺崩壊。映画館で号泣。
これから映画館でご覧になる方は、コンタクトやアイメイクは無しでおでかけください。
めがね、そしてマスクがあると、泣きすぎて赤くなった目や鼻を隠すのに役立ちます。

本当に良かった、のだけど、どこがどうよかったって説明しづらいです。
脚本については、細かいことを言ってしまえばちょっと都合良すぎかなって部分もあるような気がしたんです。現実にはそううまく行くもんじゃないよ、みたいな部分とかも。
でも主演の宮沢りえさんはじめ、オダギリジョーさんや駿河太郎さん、杉咲花ちゃんなどといった演技巧者揃いのキャストや、映画全体を覆いつくす温かで圧倒的な愛が、そういうものをもう全部どうでもよくしてしまった。
ちょっと意外でびっくりなラストもよかったです。
今年一本目の映画ですが、早くも今年のベスト1に当たってしまったような気分です。

お近くの映画館でかかっていたら、ぜひ観てみてください。おすすめです。


1月2月はほかにも観たい映画が実はたくさん。
来週からはじわじわとロングランヒットになったアニメ『この世界の片隅に』がようやく観られます(うちの近くの映画館では)。
原作漫画を読んでいたので映画はいいかな?って思っていたのですが、観に行った友達がとにかくよかった!と絶賛していたり、ほとんど宣伝らしい宣伝をしていなかったにも関わらず、口コミで大ヒットになっていたりと、本当にいい映画になっているようなので行ってこようと思っています。
これも多分号泣必死なので、メガネマスクで行ってきます。



[PR]
by vitablommor | 2017-01-12 15:37 | 映画 | Comments(2)