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シーズン到来

連休明けましたね。

連休前半までは、ウソッ?!って思うくらい肌寒い日と暑い日が交互にやってきて変な気候でしたが、ここへきてようやく陽気も安定してきたような感じがします。こうなったらシーズン到来です。そう、5月はかき氷シーズン!!!!!!

今年のかき氷はじめは神奈川県藤沢市 鵠沼海岸駅にほど近い、かき氷の超有名店『埜庵』さん
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夏場は1時間2時間の大行列になるらしいので(真夏に行列って…死の危険!!)私は暑い時期には行ったことが無いです。
このお店は一年中食べられるので、春先だけど今日は暑いくらいの陽気だな~と言う時や、もう10月だけどまだまだ…という時や、真冬だけどどうしたってかき氷が食べたい時などがおすすめです(冬はストーブもひざ掛けもあるので無問題です!あとはあなたのかき氷への熱い愛があれば!)。

メニューは『いちごチャイナ』をセレクト(たしか1200円くらい)
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練乳のように見えるのが杏仁ミルクというのが『チャイナ』たる所以。
安定のふわふわ氷に本物のいちごシロップ、杏仁ミルクのやさしい甘さ、イチゴ果肉のフレッシュさ。文句なしの一杯。
スプーンがとてもかわいいんだけど、個人的にはもっとでっかいスプーンでぐいぐい食べたい。とけて水っぽくなっちゃう前に食べきりたいのに(文句言ってる)・・・って思っていたら、最後液体になったところでお店の人がストローくれました。いちごミルクジュースもそれはそれで美味しかった。



静岡市にも有名なお店ってあるんじゃないかな?と思って『静岡 かき氷』で検索してヒットしたお店の一つがこちら『CHUAN』さん
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あっ、昨年、何も知らずにふらっと入って食べたほうじ茶のかき氷が絶品だったところだーーー!有名だったのか。。。
こちらも一年中かき氷が食べられるみたいです。でもって夏場は行列できるらしいです(ネット情報による)。

『ミル金ホイップ黒蜜きなこ』「800円)を注文しました。
「ミル金ホイップ黒蜜きなこ!」って声に出して言いたかったのでこれにしたのに、皆まで言う前にお店の人に「黒蜜ですね!」って短くまとめられてしまった。無念!
声に出して言いたい名前、ってないですか?スタバの「ストロベリーベリーマッチフラペチーノ」とか、あと「ベネディクトカンバーバッチ」、「高橋メアリージュン」。発語すると気持ちいいんで、ぜひお試しください。
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きなこの下に黒蜜かかっててその下にホイップクリーム(エスプーマとか言うの?言わないの?よく知らんけども)、その下はふわふわ氷のミルク金時。黒蜜はボトルでついてくるので追加し放題です。
色的に写真映えはしないけど美味しかったです。でも個人的な好みで言えばここのはほうじ茶のかき氷が好きでした。超おいしかったの!
ここは県内なのでまた行きます!1時間かかるけどな。



そして今回初めて食べたら本当においしくて、私の中のかき氷ミシュラン☆☆☆決定、今年の私的かき氷オブザイヤーは早くも決まったか?!と思うくらいに感動したのがこちらのお店、東京は御茶ノ水『サカノウエカフェ』さん
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名前の通りに結構傾斜がエグイ坂の上にあります。
こちらもかき氷の超有名店らしいです。オープン10分後くらいに行ったのですんなり入れましたが、私のかき氷が来る前に満席になり、外に数名ですが空席待ちの列ができてました。

頼んだのは『日向夏☆なっつ』(1300円)
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さくさくメレンゲがぐっさぐさ、日向夏の果肉がごろごろ、中にはココナッツのふるふる食感のジュレも入っていて食べごたえあり。
日向夏のシロップはとろっとしていて爽やかなんだけれどクリーミーでホントに美味しかった。氷ももちろんふわっふわ。最後まで溶けてぐずぐずになることなく、美味しくいただけました。スプーン大きいの嬉しい。
右側にあるのはピンクペッパー。お好みで、って言われたので2,3粒試しましたが、私的にはなくてもよかったです。ピンクペッパー苦手なので。好きな人にはよいのかも。味変えで。

私より少し遅れて入店したお一人様の若い女性が一人で2杯注文していて「その手があったかーーーー!」と思ったんだけど、ちょっと私は2杯は無理でした。いや食べられるけど、2杯目はあんまりおいしく食べられない気がする。・・・・・大人(中年)になってしまったな(泣)
東京に行く機会があったらまたぜひ行ってみたいお店です。


ほんの10年位前までは、(10年を「ほんの」って言えちゃうような年齢になったもんだよ)こういうふわっふわのかき氷ってなかなか出会えなかったと思うんですが、最近はあちこちで食べられるようになりましたよね。なんか隔世の感がある。いい時代になった(ほろり)。かき氷の概念が変わりましたよね。値段の感覚もだけども。


かき氷シーズンは、本格的な夏が来る前がベストシーズン(混む前ってことね)だと私は思っているので、この1か月2か月くらい、精力的に動き回りたいです。そう、私はかき氷マニア。
かき氷仲間とかき氷情報を随時募集しています。



# by vitablommor | 2019-05-09 09:53 | おでかけ | Comments(2)

10連休を持て余す その2

昨日のつづきです。よろしければお付き合いください

エッセイその他編

私がオバさんになったよ

ジェーン・スー,光浦 靖子,山内 マリコ,中野 信子,田中 俊之,海野 つなみ,宇多丸,酒井 順子,能町 みね子/幻冬舎


以前、YOUさんと山里亮太さんがMCを務めていたらしたNHKの「ねほりんぱほりん」という番組がありまして、好きでよく見ていました。
この番組と言うのが世の中の大多数の人がその存在は知っていても暮らしぶりを想像しにくい人たち(例:現役占い師、元覚せい剤中毒者、地下アイドル、ホストにはまる女、政治家秘書など)をスタジオに呼んで、その人たちに根掘り葉掘りインタビューするというものでして、ある日たまたまコドモと一緒に見ていた回のゲストが「ヒモ(と、それを養う女)」だったんですね。それを見ていたコドモに「ヒモって言うけどさあ、ヒモと専業主婦は何が違うの?」と吐き出すように言われまして、ちょっと言葉に詰まりました。

女が自身ではお金を稼ぐ仕事をせずにパートナーの男の給料で生活していても何も言われないけど、これが男だとヒモっていう蔑称がつくという現実(これは「結婚」しているかしていないかによって違うって気もするし、今は専業主夫も少しずつ増えていったり結婚観もその形も変わりつつあるので、状況は今後少しずつ変わっていくとは思いますが)を、この本では「男の呪い」としてジェーン・スーさんと「逃げ恥」作者の海野つなみさんが対談で喋っています。

そんなジェーン・スーさんの対談集
対談相手が私の好きな光浦靖子さんに始まり、私の好きな能町みね子さんに終わっている点でもうこの本は私的に買い。

「冤罪お局を救う会」を一人で発足していると言う光浦さん、「女の敵は女」なんかではないよ、ということを小説の中でずっと書き続けていると言う山内マリコさん、私が別の記事で書いた、自殺者の7割が男性、という話も、この本の田中俊之さんとの対談にあったものです。

頭のいい人たちの実になるようなならないような話を、「へー」「ほー」「なるほどー」と聞くのが好きな方にはおすすめです。


学生時代にやらなくてもいい20のこと

朝井 リョウ/文藝春秋


朝井リョウさんて、大学在学中にさらっと直木賞なんて獲っちゃって、しかもその大学が早稲田だし、サークルはダンスサークルというなんかリア充っぽいサークルで、『ザ・イマドキノワカモノ』ゆとりウェ~イ♪って感じかと、『桐島、部活やめるってよ』が話題になったころは思っていたのですが、その後、いろんな対談とかを見ていて、なんだかずいぶんなこじらせ男子だということがわかり、俄然興味が湧いてきていました。

オカヤイヅミさんの『おあとがよろしいようで』という作品でも、「若いうちに直木賞なんて獲ったから、このあとの人生で何か大きなひどい目にあって「清算」にされるに違いない」と思っていて「いい時もあったから自分は大丈夫、と思うために、今まで取材された記事をすべて切りぬいてとってある」とか言ってたし、久保ミツロウさんと能町みね子さんのオールナイトニッポンでもさんざんいじられていたし、いろいろと「おっ♪」と思わせる、突っ込みどころの多そうな人。小説は2~3作しか読んだことないのですが、朝井リョウ本人の人となりは以前から気になるところではありました。
エッセイを書いていたとは知らなかった(友達に教えてもらいました)。これは読まねばならぬ。

ということで読みましたが、このエッセイに書かれている彼の生活はリア充感ありありの大学生生活で、友達と大島に行ったり北海道にフェスに行こうと計画して(行けなかったけど)たり、リアル脱出ゲームに参加していたり、イマドキの都会の若者っぽくて普通に楽しそうなんですよ。今どきのウェ~イ♪な若者です。でもそこここに「あ~、やっぱり朝井リョウ…ふふふ」っていうこじらせ感が見えて、笑えて面白いです。ところどころ、笑かそうと思って書いている感じがちょっと透けすぎていて、これ今本人読んだら恥ずかしいんだろうな~(この本は2012年発行)なんてことを思うのもまた楽しい。(←意地の悪いおばさんの楽しみ方)

この本を勧めてくれたお友達の息子さんが今大学1年生で、電車通学中の車内で読んでいたら、あんまり面白くて周りの人に変な人だと思われそうなくらいニヤニヤしてしまった、と言っていたそうなので、公共交通機関での読書はおすすめしませんが、気楽な読み物が欲しいときにおすすめです。


これ、私ここに書きましたっけ?既に書いていたらごめんなさい(自分で調べる気がない)。
『キングダム』、めっちゃくちゃ面白くて激押ししているんですが、50巻以上出ているという時点でみんな引いてしまって読んでくれません(泣)。いや面白いんだってー!

舞台は中国の春秋戦国時代、秦国・・・ってこういうの女子が食いつかないやーつ。ですよねー。まあヤングジャンプですし。
私も歴史ものとかすごく苦手だし、少年漫画っぽいこの絵柄にもあまり馴染がなくて躊躇したんですが、えいっと読み始めたらこれが本当に面白いんですよ!!

奴隷の身分に生まれ、子どもの頃から奴隷として働かされてきた主人公の信という少年は、親友の漂とともに密かに剣の腕を鍛え、いつか戦場で活躍して、奴隷の身分から抜け出して二人で天下の大将軍になるんだ!という夢を持っているわけですが、ある日急に国のエライさんがやってきて、明日から王宮で働かせると言って漂だけを連れて行くんですね。理由はわからないもののこれは漂にとってはチャンスだと喜びつつ、いつか追いつく、待ってろよ、と一人修行に励んでいる信のところに、血まみれになった漂が戻ってきて、「すぐにここに行け」と一枚の地図を託して息絶えます。行った先には漂にそっくりな若者。実は彼は秦の国王えい政で、漂は顔が似ているという理由で影武者として王宮に連れて行かれ、王の弟が起こした反乱によって王と間違われて殺されたのでした。事情を知った信は、最初怒り狂って王を殺そうとするのですが、漂はすべてを知っていてそれを受け入れたこと、信に地図を託したのは、死後、自分に代わって王を守ってほしいと言う意図だったことを知り、王とともに王宮奪還に動き出します。

んで、このあと「秦の怪鳥」とあだ名される大将軍「王騎」(見た目と喋り方がドラァグクイーン風。私が一番好きなキャラクターです)やら、蛮族と恐れられる山の民の王「楊端和」(超美人女性)やら、いろんな個性的なキャラクターがわらわらわらわら出てきまして、王宮を奪還したり、他国に攻め入られたり色々色々しながら、各国が入り乱れて戦を繰り返す時代を駆け抜け、中華統一まで突っ走る話なわけですが(秦国王っちゅうのが後の始皇帝なんですわ)、これが多分100巻くらいまでで完結するだろうと言われていて、今は54巻まで出ています。こういうのあれですか?サーガとか言うんですか?

ストーリーが進んで行くと、だんだん登場人物も増えてきて話も込み入ってくるので集中力が必要になってきますが、とにかく各キャラクターに魅力があるのと、ストーリー展開が豪快で派手なので、歴史とか苦手なままでもぐいぐい読めます。私、このマンガで「函谷関」が何なのかを初めて知りました(♪箱根の山は天下の剣、函谷関にものならず~ってあれ)。

今、映画も公開されていますね。観に行きましたが俳優さんのビジュアルが漫画原作を裏切ってないな~と感心しました。山崎賢人も吉沢亮も(この二人はアクションシーンも素晴らしかったです)、本郷奏多も長沢まさみもぴったり!大沢たかおも頑張っていたと思う。でももっとガッツリメイクしてもよかった。
映画版になった「王宮奪還編」だけなら5巻までで収まります。このあたりまでは話も複雑じゃないので読みやすいです。ぜひぜひおすすめ。さあさあ、5巻までだけでも、ぜひ!


ということで、私はゴールデンウィーク中に読む本をまた探してきます。


お付き合い、ありがとうございました。


# by vitablommor | 2019-04-26 10:34 | 本・CD・DVD | Comments(0)

10連休を持て余す

さてさて、平成と令和の境目、10連休まであと少しですね。
あ、でもお仕事によっては10連休なんてとんでもない、って人や、それどころか10連勤だわ!って人もいらっしゃるかもしれませんね。お仕事される方、お疲れ様です。ありがとうございます。そういう方のおかげで世の中が回るんだと思います。
この連休を利用して、海外旅行に行ったり、その他有意義な計画を立てていらっしゃる方には、充実したお休み期間をお過ごしになれますようにお祈り申し上げます。

そんな10連休。しかし私は持て余します10連休!それがわかりきっている!(何を力強く言っているのか)
わかりきっているので本を買ったり借りたりして連休に備えてみたのですが、うっかりその大半を読んでしまったのでこちらにご紹介することにします。私と同じように持て余す予定の方、もし気になったものがあれば見てみてください。

小説部門から

カゲロボ

木皿 泉/新潮社


Tカードの買いものやレンタル情報が令状もないのに警察に提供されていたというのが今年ニュースになっていましたよね。
Tカードに限らず私たちは普段いろんなカードやアプリを利用するごとに、お買いもの記録、レンタル記録、ことによったらPCやスマホの閲覧記録まで丸裸同然になっているんだろうなあと思います(kindleで買った本は、今どこまで読んでいるか、どこで読むのを止めたかまで把握されていると聞いた時は戦慄しました)。今や都会では至る所に防犯カメラもあるので、24時間どこにいても監視下にあるのかもしれない。という得体のしれない気持ち悪さ。を、内心うっすら感じつつもそこらへんは敢えてほじくらず、ふたをして、今日もTポイントを使ったり、楽天やAmazonでお買い物したりするわけですけども。

カゲロボは、人間そっくりのアンドロイドが実はすでにひっそりと完成しており、私たちの社会に普通の人間の顔をして紛れ込みながら、監視ロボットとしてすべてを見、記録しているらしい。という都市伝説めいた噂から始まる短編集です。
都市伝説らしい、少し背中がひやっとする感じと、木皿泉作品らしい、最後の最後に少し人間を信じられるようなひとかけらの希望が両方詰まっています。

私たちは自分の行動すべてを見られているなんて本当にまっぴらだし、そういったことに恐怖と嫌悪をおぼえますが、その一方で、誰かが自分のすべてをわかっていて、見守ってくれていて、「大丈夫だよ」と言ってくれるとこを希求したりもするものなんだよな~。(だから宗教が生まれるんだろうな)


ポースケ (中公文庫)

津村 記久子/中央公論新社


『行きつけのカフェ』が欲しい、と思うことがあります。
どんな時でも一人でふらっと立ち寄れて、重くなり過ぎないご飯とか、今日はお茶だけとか。お店の人や常連客といい感じの距離感で軽くおしゃべりしたり、あるいは特に誰と喋るでもなく本を読んで何時間でも過ごしたり、気兼ねなく、自由にできるような。。。
憧れるなあ~。でも基本的に出不精なので、用もないのに一人でカフェとか行かないんですよね。じゃあ無理だろ!っていうね。


『ポースケ』は、奈良のちいさなカフェを舞台に、カフェを経営している女性、その友達のシングルマザーと娘、朝だけアルバイトしている睡眠障害の女性、逆に午後からのアルバイトの主婦、常連客のピアノ講師、など、カフェに集うそれぞれの人物の日々の葛藤を、津村さんらしい淡々として重くなり過ぎない筆致で丁寧に描いたオムニバス短編集です。

カフェにいる時の顔だけを見ると、睡眠障害の女性が気になるくらいで他はみんな普通に大丈夫そうな人たちなんだけれど、実はそれぞれにいろんな問題を抱えながら、それでも普通の顔してなんとか生きている。

そうなんだよなあ、人って多かれ少なかれそういうものだよねー。何も悩みもなさそうに見える人だって、大抵はなにか抱えていて、それをなんとか凌いで生きているんだよね~、という、「でしょうね」って言われそうな、でも普段は忘れがちな、他人への想像力を呼び覚ましてくれるような、ほのあたたかい作品でした。

タイトルの『ポースケ』って、犬か何かの名前だと思って読み始めたのですが、これは北欧のお祭りの名前でした。


昼間はダンス衣装専門店『シャール』、夜はカフェ『マカン・マラン』となるお店を経営しているのは、元エリートサラリーマンで、今は「品格あるドラァグクイーン」のシャールさん。
構成としては『ポースケ』と同じ感じで、カフェの店主とそこに集う人たちそれぞれが主人公の短編集ですが、『ポースケ』ではそれぞれの悩みはあくまで個人て抱えていくもので、カフェでそれが語られることはなかったのに対し、こちらは悩みを抱え、弱り切った心でたどり着いたお客さんに、シャールさんがその人の体調に合わせたお茶やまかない料理を供しながら、悩みを聞いたり話をしたりすることで、いつしかその人たちが自分を信じて次のステップに踏み出すための勇気を蓄えていくというお話になっています。
『マカン・マラン ふたたび』『~みたび』『~おしまい』の4部作。(私はまだ3冊しか読んでませんが)

会社都合のリストラ対象者となった40代女性や、職場の女ボスとそのグループを嫌いつつ、孤立するのが怖い派遣社員OL、ある日突然、母親の作った食事を一切食べなくなった中学生、子どもが発達障害かもしれないということに不安と焦りを感じる母親、一人娘の進路選択に困惑する中学教師の父親、タワマン住まいの優雅な奥様(実は離婚間近の仮面夫婦)など、さまざまな人が悩みを抱えて、何らかの縁で『マカン・マラン』にやってきます。

色んな人のいろんな悩みの中に、「他人(時に親)からなんて言われるかが怖い」という「毒」が混ざっていることが多くて、そういうことで疲弊している人って本当に多いんだろうなあと思いました。

この手の《どこか理想の隠れ家みたいなところで理解力のある魅力的な聞き手がいて、そこで悩みを話してアドバイスをもらってほっこり》的な話って、作者が下手だととんでもなく押し付けがましいベタな話になってしまいますが、これはよかったです。

どうでもいいけど私は最近「ほっこり」っていう言葉があまり好きではありません。なんっかむずむずするんですよねえ。


ちょっと毛色が変わったものも

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)

髙田郁/角川春樹事務所


以前、NHKでドラマになった『みをつくし料理帖』と同じ高田郁さんの作品。『みをつくし』を勧めてくれた友人の強い勧めて読んでみました。シリーズで出ていて私が読んだのはまだ2巻までなのですが、かなり面白いです。こちらもNHKでドラマ化も近いかも?
江戸時代、幼くして親を亡くした主人公の少女が、奉公先のお店でその才能を認められ、お店の立て直しのために奮闘する、という基本構成は『みをつくし』と似ています。

『みをつくし』では料理屋だったのが、こちらでは呉服屋。賢くて勉強好きなのに「女だから」と学問をさせてもらえなかった幸が、女衆として奉公することになった呉服店『五鈴屋』で、その賢さを見抜かれ、なんと跡継ぎ長男の後妻にという話が持ち上がります。
奉公人が跡取りのお嫁さんになるなんて普通はあり得ないことなのですが、そこにはこの長男がとんでもないアホぼんで、遊郭狂いで借金を作った挙句、いいお家から持参金付きでやって来た嫁にも逃げられ、それでも懲りずに店のお金を盗んだりして(そのお金で遊郭行こうと思ってた)評判を下げに下げ、もうだれも後妻に来るものなどいない、という裏事情がありました。
幸は当然こんな色狂いのアホぼんは大嫌いなのですが、信頼していた番頭さんに、お前は女衆のままで終わるような女子ではない。戦国武将になれる器だ。これはチャンスだ、と説得されて。。。

けなげで賢くて勉強好き、商才がある幸、どこまでもアホ丸出しの跡継ぎ長男、長男が役に立たないので実質的に店を経営しているけれども跡継ぎになれないことに鬱憤がたまっている次男、優しくて物語が好きで商売には全く興味がない三男、傾きかけの五鈴屋、果たしてどうなるか、今後の展開が気になります。


以上、小説部門のご紹介でした。
長くなったので続きは明日。



# by vitablommor | 2019-04-25 10:33 | 本・CD・DVD | Comments(0)

思うこと徒然日記

スマホの話なんですが。
LINEの着信音、(多分)設定変えてないので、よく街中でも聞くみなさんご存じ(?)の『ポロピン♪』って音なんですが、これが最近寸詰まりって言うか『ポロピ…』って感じで不完全燃焼で終わります。しかも調子いい時は(って言い方も変だが)画面offっててもLINEの内容が2行くらい表示されるのですが『ポロピ…』の時はそれもないという事態。しかも毎回そうってわけじゃないから余計にわけがわかりません。
まあそんなに困るわけでもないけど、でも急ぎのLINEだと気付くのが大幅に遅れるかもしれないな。本気で急ぎなら電話してくれよって話ではあるけど。
だれか原因と解決策をご存知の方いますか???


テレビで見た東京大学入学式の上野千鶴子先生の祝辞が素晴らしかったので、リンクを貼らせていただきます。よかったらぜひ全文を読んでみてください。

8割が男子学生という状況の中でのこのスピーチ、どれほど学生の心に響いたかはわからないけれど、

『あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。』

ここの部分だけでも伝わっていたらいいなあ。


上野先生は「女性学」の先駆者ですが、最近は「男性学」を専門にしておられる方もいらっしゃるようです。
「男は外で仕事をして家族を養い、女は家の中で家事と家族の世話をしろ」というような男女の役割の固定化に対して、「冗談じゃない!なんで女だからって家の中に縛り付けられなければいけないの?!」って反発する女性がいるなら、当然同じように「冗談じゃない!なんで男だからって一生外で仕事をして家族を養えなんて決められなきゃいけないの?!」って反発する男性がいてもおかしくないわけです。
今の(日本の)社会は男性が生きやすいようにできている、と言われていますし、実際そういう部分も大いにあると思いますが、そんな男社会日本の自殺率は、毎年毎年常に7割が男性なんだそうですよ。これ本当に男が生きやすい社会なの?

女性が社会から受ける「圧」と男性が社会から受ける「圧」、質の違う「圧」があって、両性それぞれを苦しめているんじゃないかと言う気がします。
両面からアプローチしていかないと、性差関係なく生きやすい社会っていうのはできないんじゃないかなあ?


そういえば一個前の記事で、「女の幸せ」って多分おじさんが作った言葉だから信じちゃダメです、って話を久能整くんが喋ってたのを書いたのですが、どうでもいい話っちゃそうなんだけど、私もずっと前から気になっている言葉があって
「出産の痛みは女だから耐えられるのであって、男には耐えられない」って、あれ、誰が言ったんでしょう?
そもそも誰も試したことないのになぜそう言える?っていうのと、それを何の目的があって誰が言い始めたんだろう?っていうのが疑問。
妊娠出産の大変さを誇張したい女性が言い始めたのかなあ?とも思うけれど、どうも私はこれ、それこそおじさんが、出産に対してある種の神性を持たせることで「だから諸々我慢しろ」ってことを女性に対してぎゅーっと押し付けてくるようなフレーズだなあという感じがしてちょっと嫌なんですよね。「女なら耐えられるだろう」みたいな。アン・ルイスか?!(なんのこっちゃわからない方は「アン・ルイス woman」で検索してください)

あと出産の痛みを、「鼻からスイカを出すくらい」っていう有名なフレーズもあるよね。あれもいったい何なの?
鼻からスイカは無理じゃん。どう頑張ったって出せるわけない。小玉スイカでも無理じゃん。
あれで無闇に出産に対する恐怖心を植え付けられる女性もいるのではないかと思うと、もうそこまで話盛るのやめません?って言いたい。
私は過去に「鼻からスイカ出すくらいなんでしょう?」って聞かれたときは、「鼻から・・・って言うなら、スイカまでいかない。ジャガイモくらいじゃないかな?」って答えていたんですが、そもそもなんで鼻で言いたいか。鼻は無理じゃろ。
スイカ生かしで「お尻からスイカ」でよくないですか?どうでもいいですか?


以上です。
週の真ん中水曜日、あと半分、がんばりましょう。


# by vitablommor | 2019-04-17 10:59 | ひとりごと・日常 | Comments(4)

語彙力と表現力!!

おすすめのマンガです

ミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ)

田村 由美/小学館



田村由美さん、私が学生の頃から長く長く書き続けていらっしゃる方ですが、久しぶりに読みました。
めっちゃくちゃ面白かったです。
彼女も友達もいないが快適に生きているカレー好きな大学生 久能整(くのうととのう)君が主人公
冤罪で殺人犯にされそうになるのを皮切りに、いろんな事件に巻き込まれていくのですが、どこの事件現場でも常に飄々としていて、ふとしたきっかけから色んなことに対して「僕は常々思ってるんですが…」と滔々と語りだしちゃう。その語りが実に実に面白い!のです。

たとえばー
「どうしていじめられてる方が逃げなきゃならないんでしょう
 欧米の一部では いじめてる方を 病んでると判断するそうです
 いじめなきゃいられないほど病んでる
 だから隔離してカウンセリングを受けさせて 癒すべきと考える
 日本は逆です
 いじめられてる子をなんとかケアしよう カウンセリングを受けさせよう 逃げる場を与えよう
 でも逃げるのってリスクが大きい
 学校にも行けなくなって 損ばかりする
 DVもそうだけど どうしてなんだろう
 どうして被害者側に逃げさせるんだろう
 病んでたり 迷惑だったり 恥ずかしくて 問題があるのは いじめてる方なのに」

またたとえばー
「”女の幸せ”とかにもだまされちゃダメです
 それを言い出したのは 多分おじさんたちだと思うから
 女の人から出た言葉じゃきっとない
 だから真に受けちゃダメです
 女性をある型にはめるために 編み出された呪文です
 だって ”男の幸せ”って言い方はあまりされないでしょ
 片方だけあるのはやはりおかしいんですよ」

胸のすくような、そうそう!それ私も思ってた(でも明確に言葉にできていなかった)ということを整君が語ってくれるので、すごいカタルシスがあります。もちろん本筋のお話も面白いですよ。
現在4巻まで刊行中。今後も楽しみです。


そしてもう一冊、こちらはだいぶ前に読んだのですが、多分記事にしてなかったと思うので
よくできた短編映画の様な味わい。で、すごくいいです。

よくあるつまらない田舎町でつまらない毎日を過ごし、仕事辞めたいわ~って思ってる主人公のカナエ。幼馴染のかずきが凄いロケットを作って飛ばそうとしていることを知り、これはお金になるのでは?!と、最初は利用しようとするのですが、かずきがロケットを飛ばそうと思ったきっかけとその目的を知って、自分もロケット作りにのめり込んでいきます。
かずきの夢とかずきお兄さんやその不倫相手の梨穂子さんの鬱屈、航空法の問題、警察の介入。果たしてロケットの打ち上げは成功するのか-

これ、どこがどういいって、うまく表現できないんですよね~。でもいいのよ!
すごくいいのに、どういう風にこの良さを表現するかで躓いちゃって、だから記事にしていなかったと思うのですが(既に書いてたらごめん)「とにかくいいから!」というバカみたいな表現ででもご紹介したいと思いましたので載せます。

よかったら読んでみてください。


語彙力と表現力、文章の構成力など、いろいろ磨きたいな~と思わされた作品二つ。本当におすすめです。




# by vitablommor | 2019-04-12 10:44 | 本・CD・DVD | Comments(0)