2018年 08月 30日 ( 1 )

動いてみること

『出会い系サイトで実際に70人と会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』
という、長ったらしいタイトルの本を読みました。

変人の面白体当たりルポかと思わせるタイトルなのですが、実際読んでみると、これはもう、都会の大人の冒険小説でした。
いや、小説じゃないんですけど。冒険譚?

著者は(当時)ヴィレッジヴァンガードで店長をしている30代の女性。仕事にも結婚生活にも行き詰まり、そんな現状を変えたくてもがく中でたまたま知った風変りな出会い系サイト『X』。男女の出会いに限定せず、ビジネスチャンスを求める人、手品を見せたいだけの人、など色々な目的の色々な人が、「30分会ってお話しましょう」とトークを登録するシステムの『X』に、著者は「1万冊を超える記憶データの中から、あなたにぴったりの本をおすすめします』という売り文句で登録。1年間で様々な人に出会い(いい出会いも嫌な出会いも)、出会いの中で救われたり傷ついたりしながら1年間を過ごすうちに。。。。

帯に『タイトルからは予測できない、まさかの感動の声、続々』とあったのですが、本当にそんな感じ。

最初の方に「わらしべ長者計画」で世界一周のチケットを手に入れようとしているという大学生との出会いがあるのですが、次々に色々な人と出会って、次第に人を見る目とトーク力と気の合う友人、傷ついても大丈夫と思える勇気を手に入れていく著者の姿こそがまさにわらしべ長者のようで、悩みや鬱憤を抱えつつも日々を疾走し、成長する著者の姿を伴走者のように追いかけていく読書体験は爽快なものでした。

結局自分が動かないと世界は変わらないし、自分が動けば世界は変わるのだなあと。
言葉だけでは「まあそうだろうね」いう感じになってしまうと思うのですが、こんな薄っぺらい言葉をもうちょっと深いレベルで納得させてくれるような一冊。

読んでみてよかった。面白かったです。





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by vitablommor | 2018-08-30 10:37 | 本・CD・DVD | Comments(6)