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卒業プレゼント

卒業シーズンです。
って、ちょっと前にも書いたような気がしますが。。

昨日で私の帽子教室の1期目が終了を迎えました。
私の行っている教室は、一年に2期の講座があって、2年やればすべての素材での帽子作りを学べるようなカリキュラムになっているらしいのですが、お仕事の都合やその他の事情で、1期限りで終了される方も少なからずいらっしゃいます。
私と同期入学(入講?)のお仲間さんも、ほとんどが継続しない方たちで、昨日の授業でお別れとなりました。
年齢も職業も住まいもバラバラながら、少しずつ打ち解けて話をするようになってきたところだったので本当にさみしくなります。
涙をこらえて(ウソ)お別れのプレゼントに小さなコサージュを作ってお渡ししました。
卒業プレゼント_a0213793_09041501.jpg
それぞれが最初に作ったフェルト帽に似合うようにとイメージして、色と形を決めました。
喜んでもらえて嬉しかった。
皆さま、どうかお元気で。
また何かでご縁があったら・・と願います。
私は来期も継続します。次は夏用帽体を使った帽子と、念願の布帽子!がんばります。







と、私は卒業しなかったわけですが、こうして出会いと別れを経験するとき、ふと思うのです。
今まで私が出会ったたくさんの人たちのこと。
今でもずっと付き合いが続いている人もいれば、卒業や引っ越し、その他いつの間にかのタイミングでもう連絡が途絶えちゃった人もいます。
あんなにお世話になった人だったのになあとか、あのころはすごく仲良しだったのになあとか、少し思いますが、それは仕方のないことだし、人それぞれが自分の時刻表を持って人生を旅する中で、ひととき同じ列車に乗り合わせた人たちなのだなあと思って納得しています(←さだまさし)。
ただ、今はもう会わなくなった人たちの中に、私の人生を今の状態に引っ張ってくれた人、今の出会いを導いてくれた人がいたりもします。


昨年、コドモが中学を卒業したのですが、卒業式に、小学校6年の時の先生方からメッセージが届いていて、会場の外に貼りだされていました。
その最後の一文に『真っ直ぐ生きろと 心から応援しています』とあって、卒業式の中で一番じーんとしました(という去年の話を今書く)。

うちのコもそうですが多分ほとんどの子が、中学に入ってからは小学校のことなんてあまり思い出すこともなく、3年間を過ごしたのじゃないかと思うのです。だけど送り出した先生方は、今は見えない場所からエールを送ってくれた。・・・と思ったら、小学校、幼稚園、それ以前に出会った人たち、産科医の先生や助産師さんにまで遡って思い出され、「ああ、いろんないろんな人たちが、順送りに背中を押してくれて、手を引いてくれて、ようやくここまで大きくなったんだなあ・・」と、うるうる。。。
(まあ小学校6年部の先生が中学卒業式にメッセージっていうのは実は定型業務なのかなとは思うんですけどね。文章も定型だったら悪いのでここには全文載せませんでした。・・・という現実的な思考も一応は持っていながら、でも感激したのです)


それでいったら私なんて、人生長い分、もっとたくさんの人たちに背中を押されているんだなあ
ひととき同じ列車にいた人たちに、どれだけたくさん助けてもらったことだろう
過去からのたくさんのエールが、今も私の背中を押していてくれる
すごいことだな
なんだか心強い
私も誰かの背中を押す役目をしていかないといけないんだろうなあ
ひとときでも、同じ列車に乗り合わせる人たちと、一緒に気持ちのいい時間と空間を作れるように
乗換駅で分かれていく人に、この先の旅に携えていく、小さい飴玉ひとつでも渡せるように
惜しむことなく誰かのリソースになっていかなければ

と、そんなことを思った、今年の卒業シーズンでございます。

この春門出を迎えられるみなさまの、今後の旅路が豊かなものでありますように、心よりお祈りいたします。

Commented by e-sakamichi at 2016-03-11 07:12
人それぞれが時刻表

のくだり。わぁ、素敵な言葉選び!といたく感動したのですが、さだまさしでしたか(笑)
われら県民の誇りですね。

いろんなひとが順送りに背中を押して手を引いて

うんうん!そうですね!
子どもをとうしてわかる、人のありがたさ。
そして、そのことを我が身に置き換えて知るありがたさ。
一人で生きてきたわけじゃない、と知ることにより、自分が生かされていて、また人を生かしていく存在にもなりうることも知りました。

にゃはは、うふふ。
Commented by vitablommor at 2016-03-11 08:59
> e-sakamichiさん
そう。まっさんは長崎県が生んだ大スター、県民の誇り(笑)

私ね、実は子供って苦手で、自分の子どもを産むことにも躊躇があったのですけれど、子どもを通して色々なことを知ることができて、自分がいかにコドモだったかもわかるようになって、
私みたいなものには子を産み育てる体験が必要だったんだなあと、今つくづく思ってます。
ありがたいです。
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by vitablommor | 2016-03-10 09:49 | コサージュ | Comments(2)

コサージュや布雑貨の製作、販売をしています。 


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