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思い出は恥ずかしすぎて

昔のことはあまり振り返らないようにしています。

ひとつ思い出してしまうと、そこから芋づる式に周辺の出来事が掘り起こされてしまって、
その中には必ず必ず埋まっているのです。
思い出すと恥ずかしくて情けなくて申し訳なくて、頭から布団をかぶって

うわあああああああああ!!!

と叫びたくなるような、そんな思い出が。。。

そんな、心が苦しくなるような情けない恥ずかしい思い出も、正直にまっすぐ客観的に描いていて、なおかつギャグ要素もちゃんと面白い。東村アキコさんの自伝漫画 『かくかくしかじか』 読みました。

かくかくしかじか 2 (愛蔵版コミックス)

東村 アキコ / 集英社


1巻を書店で立ち読みしたときは(1巻まるまるサンプルとして読めるようになってる書店があるのです)、強烈キャラのお父さんを描いた『ひまわりっ! 健一レジェンド』と同様に、強烈なキャラクターである日高先生とのエピソードを描いたギャグ漫画なのであろうと思ったのですが、2巻、3巻(買いました)と読み進むうちに、笑うところと泣けるところの比率が徐々に逆転していきました。

頑張って頑張ってやっと合格した美大で、急にすっかり描けなくなってしまった主人公。楽な方、楽な方へと流されている最中、様子を見に来た恩師に顔向けできなくて、何とかごまかそうとしたり、ひどい対応をしてしまう2巻最後のエピソードは、読んでいる私も心が痛くなります。
(きっと自分も過去誰かに似たような不義理を働いたのであろう。具体的には思い出せませんが。っていうか思い出したくない!!)


エピソードごとに繰り返される「ねえ先生」のモノローグは、「先生」がもう会えない人なのだということを暗示しているよう。。。(ノ_・。)
そうやってさんざんシリアスっぽくしといて、最後の最後に先生の超元気な現在が描かれていて「なんだよっ!(笑)」ってなるといいなあ、と思いながら、4巻以降を待ちわびております。
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by vitablommor | 2014-02-12 09:26 | 本・CD・DVD | Comments(0)

コサージュや布雑貨の製作、販売をしています。 


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