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吉野朔実劇場

本の雑誌に連載されていた吉野朔実さんの本に関するコミックエッセイ
何冊かは持っていますが、すでに絶版のものもあって、読みたいなあ~、揃えたいなあ~と思っていたら、それらが一冊にまとまったものが出ると言う。

天使は本棚に住んでいる (吉野朔実劇場8)

吉野 朔実/本の雑誌社

わ~い♪と、喜んでいたら、吉野さんが4月にお亡くなりになっていたことを知りました。

なんというか、ものすごくショック。
びっくりして「なんで?吉野さん、まだお若いのになんで?」とあちこちのブログやまとめサイトを覗いていたら、亡くなる前日まで普通に元気にしていらしたこと、そして死因が「病気のため」とのみ知らされて事実上伏せられていることを知り、その意味を思ってまたショック。「なんで?吉野さん。。。」

身内でも知り合いでもない人の訃報にこんなに動揺したのは初めてかも。
悲しい。。。57歳でまだお若いのにお気の毒に・・というのじゃなくて、もう新しい作品が読めないのが残念・・でもなくて、なんていうかただ私が勝手に悲しいのです。



吉野さんの作品が好きです。
美しくて繊細でエキセントリックで残酷で優しくて脆くてしたたかな 多くの登場人物に惹かれ
半歩現実からはみだしたような それでいてすぐ隣で起こるできごとのような 痛みを含んだ物語に惹かれます

大学生の時友達にすすめられて読んだ『少年は荒野をめざす』は今でも忘れられない強烈な印象を残している、大好きな物語です。
久しぶりに読みたくなってAmazonで探したら、もう絶版らしくて中古にすごい高値がついていた。
なんで~?!集英社さーん。復刊してください!!





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by vitablommor | 2016-06-27 17:08 | 本・CD・DVD | Comments(0)

予備の必要性

基本的にストックはあまり持たない派です。

家が狭いというのもありますが、多分それ以前に、性格がズボラなので、その時困っていないのに次に無くなった時の心配をするという習慣がないのです。
結果、気が付いたらシャンプーのポンプを押したときに「キュポ!キュポ!」と空押し状態になって、お風呂場で「あ~・・・」となることもありますが、そんなときは蓋をはずして本体をひっくり返せば出てくるので、その場は特に困りません。
で、困った気がしていないせいで翌日も買うのを忘れて、またお風呂場で「あ~・・・」となる。。。こともある(ボトルにお湯を入れればまだ何とかなります)。
さすがに3日連続で忘れたときは「バカか・・・!」と思いましたが(一日くらいならお湯だけで洗ってもそれなりに大丈夫、と思っているのでそれほど困りませんが)、それでもストックの習慣がつきません。



と、こんな感じなのですが、一昨日コサージュのコテを使っていたら突然コテが壊れまして。
ついさっきまでアツアツで、布を焦がす勢いだったので一旦スイッチを切ったら、次にスイッチONにしてもまったく熱くなってくれず、突然のだんまり。
10年以上使ってきたのでついにヒーターの寿命がきたのでしょうか。
やばい・・・と思ったのですが
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コテだけは、実は予備があったのでした。
といっても新品ではないし、長年しまいっぱなしで放置していたので正常に動いてくれるか心配でしたが、無事通電してホッと胸をなでおろしました。

これだけはないと困る!というものに関しては、ストックって重要ですね。


ちなみに夫はストックしたい派で、ちょっと不便を感じるとすごくストレスになってしまう人なので、多分いつも私のせいでイライラしています。


なんかつまらない記事でごめんなさい。
読んでいただいてありがとうございました。



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by vitablommor | 2016-06-23 10:52 | ひとりごと・日常 | Comments(0)
梅雨なのに雨が降らずに水不足に悩む地域もあれば、集中豪雨にみまわれる地域もあったり、なんだか気象のバランスがよくなくて大変です。立体の棒が林立する降雨量のグラフを見るたびに、途中でぽきっと折って雨のない地域に移動させたくなります。
みなさま、雨の被害は大丈夫でしょうか?


最近のことですが、自民党の改正憲法草案に『家族は助け合わなければならない』という条項があるということを知りました。
憲法改正っていうと9条ばかりがクローズアップされますが、実は他にも色々と、「改正」項目があります。(現行憲法から削除される項目もあります)

で、その中での
『家族は助け合わなければならない』

これ、最初に読んで「うわっ、気持ち悪い!」って反射的に思ったのですが、一方で、家族が助け合うのは当たり前と言えば当たり前のことなのに、なんでこんな風に思うのかなあ?とその嫌悪感の理由を自分ではっきり説明できないでいました。

「家族なんだから助け合うのが当たり前」
って、ホームドラマで下町のおかみさんが言ってたら、何の違和感もないんです。
自分ちの家族について、自主的に助けようという立ち位置で言っていたら、です。そりゃいい話です。
でも、これを言うのが助けられる側だったとしたら印象変わるよね。
さんざん勝手なことばかりして、ギャンブルかなにかで借金を作った男が、家族に対して「家族は助け合うのが当たり前だよね?助けてよ~」って言ってたら、それは急にゾッとする話になりますね。

ではこれを、その国のお偉いさんが言ったとしたらどうでしょう?
「〇〇はお前の家族だろう?家族同士で助けあうのが当然だ」と。


少し前に話題になった「保育園落ちた。日本死ね」というツイートに対して、「子育ては親の問題なのだから、社会のせいにするな」と発言した議員がいて物議をかもしたそうですが、憲法が変われば、こういう発言に憲法の後ろ盾がつくことになりますから、行政から、子育ては親の責任、介護も家族の責任、と言われる日がくるのかもしれません。

行政はラクになるでしょうね。社会福祉にお金がかからなくなって。というか、そのための布石としか思えませんがね。



学校で習った通り、憲法は「国の最高法規」です。
他の法律と矛盾した場合、憲法が最優先されるのですね。
そして、ここが肝心なところなのに案外授業でやった覚えがないのですが、憲法は「国のあり方を決めるもの」であり、「国民への約束書」とも言われます。
「国民が権力を(暴走しないように)縛るためのもの」です。
憲法と言うのは、そういう性格のものです。
「家族は助け合え」って
憲法はそもそもその性質上、国民はこうあれかし!と国民を縛るためのものではないはず。

私の気持ち悪さの原因は、ここにありました。


現政権が参院選ではなるべく争点にしないでしれっと推し進めようとしている憲法改正案は、基本的人権に関する条項が削られていたり、言論の自由が一部制限されていたりと、『条件付きでそこそこの自由と権利は認めてやるよ』的な超のつく上から目線、国が国民を支配するという発想が見え隠れするような内容多数。
小難しい文言なので分かりにくいけれど、よくよく見れば国民の権利を「ここまで」と制限し、そして「これだけの義務を負え」というような内容が増えている気がします。

日本の政治家は戦前から、戦後も変わらず、基本的に国民を国の所有物だと思っていないだろうか?
現行憲法はアメリカに押し付けられた憲法だからよくない、みたいなことを言う人もいますが、日本の政治家が憲法を作ったら、日本国民にかえって不利益なことが増えるというのなら、自主憲法なんて何の意味があるでしょう。

いつの間にか、私たちの権利が奪われ、義務が課される、そんな憲法になることは、私たちの誰にとっても得ではありません。


こういうこと、大事なことだと思うのに案外報道では言ってくれないので(言うと電波止められちゃうの?)書いてみました。

経済は大事だけども、自由や権利はもっと大事だ、と、私は思います。

朝ドラ『とと姉ちゃん』も、時代は戦時下になってきました。お国のためにと個人の自由や権利や生活が封殺されるような時代です。
せっかくそこから抜け出して今があるのに、またそんな時代には絶対したくないですね。




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by vitablommor | 2016-06-21 13:40 | ひとりごと・日常 | Comments(0)

夏風邪はバカが引く

夏風邪はバカが引く、のだそうです。 引きました。
土曜日の暑さに家じゅうの窓を全開にしたら、西の窓からいい風がビュービュー入ってきて、気持ちよくてうっかり昼寝してたら洟が止まらなくなってしまいました。
頭もぼーっとして、だるさもあったので、ひたすらゴロゴロして本を読んでいました。

江戸へおかえりなさいませ

杉浦 日向子/河出書房新社

漫画家で江戸風俗研究家の杉浦日向子さんのエッセイ集。
江戸庶民の暮らしについての話や、自身のつつましやかでいて満ち足りた生活についての話など、なんとも読み心地の良い本でした。
江戸時代の話では、謎の絵師「写楽」の素性がよく話題になるけれど、あの時代の殆どの絵師は素性不明であるという話や、江戸の長屋は貧乏なボロ家のイメージがあるけれど、火事でしょっちゅう焼けては建て直されていたのでほとんど新築ピカピカ物件だったという話など、へー、そうだったのか!と目からウロコ。

ただ、ほんのときどき文章に病気や死の影がちらっと映り、亡くなるまで伏せられていたという、隠居宣言や「豪華客船で世界一周の旅に出る」宣言の裏にあった闘病の激しさが窺われ・・というのは、私の穿ち過ぎかな。。。


心は少年、体は老人。

池田 清彦/大和書房

『ホンマでっかTV』という番組のファンなのですが、そこに居並ぶ「評論家」先生の中で一番好きなのが池田先生です。
偉い先生なのだろうけど、いつもにこにことして自分を飾ったり大きく見せようとしたりせず、それでいて例えば「男は50過ぎたら生きてる価値がないんだよ(生物学的に)」なんていう過激な発言を平然と言っちゃうのです。
この本もテレビで見る先生のお話そのままの感じで、飾らない楽しく平易な文章でありながら、政治やニュースに対しての意見、人間が楽しく生きて死ぬためにどうあればいいかの考察など、鋭くまっとうな意見が沢山書かれており、それが正論ぶらない気楽さでするっと心に入ってきます。ご専門の虫の話もありますが、これも人間社会の話とからめてあったりで、虫に興味がない私でも楽しく読めました。


杉浦日向子さんと池田清彦さん、偶然にも続けて読んだお二人には共通の死生観があるように思いました。
生きている限りいずれ死ぬ。だから死ぬまで(なるべく楽しく)生きる。というような。

カラリと覚悟が決まってて、執着がない感じに憧れます。




最近本の記事ばっかりで、この人作り手として終わってないか?とご心配くださっている方がいらっしゃるかもしれません。
もしいらっしゃったら、ご心配かけてすみません。そして、ありがとうございます。
大丈夫です。少しずつ、作っています。

現在はオーダーいただいているものからお作りしていますので、お店に納品するのは少し先になりますが、また出来たらご紹介させていただきたいと思います。




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by vitablommor | 2016-06-20 09:22 | 本・CD・DVD | Comments(0)

新宿

通っている帽子教室が新宿にあるので、新宿駅西口と南口のあたりには少しずつ慣れてきました。
最初の頃は余裕がなくてあまり意識していなかったのですが、学校へ向かう途中の地下道には、いつも沢山の種類の展示会のポスターが貼ってあります。
春ごろは『浦澤直樹展』や『黒田清輝展』のポスターがバーンと目立っていて、気になっていました(行かなかったけど)。最近は『メアリー・カサット展』『西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展』『大妖怪展』などのポスターがババンと目立っています。

すごいな~、東京・・・常時こんなに沢山の展示会が成立しちゃうんだ。。。

東京をよく言う人も悪く言う人もいますが、やはりこれだけ大勢の人が集い動き遊び働きする場のエネルギーと言うのは凄いものだなあと思います。

せっかく教室で東京まで来ているのだから、そのついでのあるうちにできるだけいろんな展示会など、観に行こうと思うようになりました。
まずは手近なところから。新宿駅南口から徒歩9分、文化学園服飾博物館へ
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服飾博物館の名の通り、ここでは服飾に関するいろんな展示が見られ、しかも受講生は無料で入れるのですが、いつも時間がなくて通りすがりにポスターだけ眺めていました。今回初入館。

展示室は小さいのですが、日本をはじめアジアの国々、インドやアフリカ、ヨーロッパなど、世界各国の刺繍作品(洋服やバッグ、室内装飾用の布など)が沢山あって、その国ごとの特徴などを見比べながら見て歩くのが面白かったです。

私は刺繍って本当に苦手なので、凝りに凝った刺繍作品の数々に、何日かかったんだろう~・・・と思うとクラクラ。
少しだけですが触っていい作品もあり、やっぱりついつい裏を見ちゃいました^^;
刺繍好きな方にはおすすめの展示会です。




More
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by vitablommor | 2016-06-17 09:41 | おでかけ | Comments(0)

友達になりたい人

テレビを観ていて、あるいは本を読んでいて、「ああ、この人とは友達になれそう」って思う人がときどきいます。
私が一方的に「友達になれそう」って思うだけで、相手の方から見れば「別になりたくないです」って感じかもしれませんので、「なれそう」よりは「なりたい」が正しいかな?

この本を読んで、また一人「友達になりたい」人が増えました。

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)

ジェーン・スー/幻冬舎

短いエッセイが沢山詰まったエッセイ集で、表題はじめ「女子会には二種類あってだな」「ていねいな暮らしオブセッション」「ブスとババアの有用性」などなど、タイトルのつけ方が抜群に上手い。「それ、どういうこと?」って思わず前のめりになってしまいます。
内容の方も(時々、なんかもにゃっと終わったな??ってものもありはしますが)、女子の表街道ど真ん中を堂々と歩いてこれなかった作者の、己が身を削った文章に、同類として大いに共感を覚えざるを得ないのであります。

そして本書で私が何よりも興奮した「限界集落から始めよう」という一篇は、以前に私がこちらのブログでちらっと書いた「互助会を作りたい」という妄想に似ていて、でもそれを、私なんかよりもずっと具体的に、有機的に、現実味を帯びたものにまで膨らませてあるものでした。

独老女(一人暮らし65歳以上の女性)限定の団地を作って、建物の1階はテナント用賃貸スペースにして老人向けのTSUTAYAと喫茶店、美容院、食堂などにする。
住人はそれまでやってきた仕事を活かして団地内住民や周辺地域の住民に還元できるようにする(例えば料理が得意な人は食堂で働けるとか、裁縫が得意ならお直しのショップを、元編集者がいたら住民用ZINEを作ってもらおうとか)。
女性専用なので警備会社とも契約してセキュリティは万全に。
四半期に一度はフリマを開催したり、団地内集会場では定期的に映画を上映したりなどイベントは積極的に行いたい。
老人ばかりだと活気がなくなるかもしれないから、小さい子供を抱えて働くシングルマザーに入居してもらって団地内に保育所を作り、帰りが遅くなる時は血縁関係のない簡易祖母たち(現在独身だが子育て経験のある人)が安価で延長保育を請け負う、などなど。

気ままに一人暮らしをしながら、でもコミュニケーションはすぐ身近にあって、隠居のようでいながら団地内で何らかの仕事をして稼ぐこともできるシステム。
実現したら楽しそう!独老女たちのユートピアじゃないですか!

でも作者は、厳しい現実にも目を向けることを忘れない。その団地には、厳しいルールを設けなければならないと言うのです。
「自力で動けなくなった時に蓄えで自分をケアできなくなったら、退去しなくてはならない」
そうそう。ここが辛いところなんだよねーーーーー。 と、私は勝手に友達気分でうんうんと激しく首肯するのです。


同じような妄想をしている人が、しかも私よりよっぽど具体的に妄想している人がいたー!というのは喜びでした。いや、このご時世だからいるだろうと思ってはいたけど、以前互助会についての記事への反応が意外に薄かったので。。。
ということで、私はこのジェーンスーさんと友達になって、独老女専用団地構想を詰めたい。
そして計画実現のための、大金が欲しいと思うのです。そして家賃収入で暮らしたい。

夫よりも早く私が死ぬことになったら、この夢の団地には入居できずじまいなのですが、それはそれで。




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by vitablommor | 2016-06-14 09:31 | 本・CD・DVD | Comments(4)

色違い

何度か作ったペーパークロスハットの色違い(ダークブラウン)を、soraさんに納品しました。Mサイズです。
以前作ったものよりも大人っぽくて、大人の方にはこっちの方が似合う方も多いかもしれません。もちろん好みや個人差がありますので、一概には言えませんが。

どんな感じか見ていただきたかったのですが、写真を撮るのを忘れました。

soraさんに行かれた際には、ぜひ見てやってください。
(↑帽子画像載せていただきましたので、よかったらリンクから見てください)

本日はお知らせのみですた。







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by vitablommor | 2016-06-10 09:38 | 帽子 | Comments(0)

TVビュー

「不適切だが違法ではない」んですって。

そりゃ法律がダメってことでしょ?
ならばこの法律をなんとか真っ当に機能するものにしよう、っていう動きがあって然るべきだと思うのだけど、立法府の誰もそんなことは言わないんだね。


***


今年はどうしてこう不倫発覚が止まらないのか。
「隠されていたものが明らかになる」タイミングなのか。

それにしても男の不倫はあっという間に笑いのネタになるのに、女の不倫はいつまでたっても腫れもの、汚れ物扱いなのはどうしてだろう。
こんな男性にとってのみ都合のいい「世論」を形成しているのは本当に主婦層?男性層でなく?


***


そうえいば子どもの頃「出ていけー!」と家を追い出されたときは本気で勘当されたと思ったなあ~。
近くに人が使っていない小屋があって、そこにマットレスも放置されているのを知ってたから、「仕方ない。今夜はここで寝るか」って思ってマットレスを広げたところで親が迎えに来たからびっくりした。ことを思い出しました。

あの子も多分「捨てられた!じゃあなんとか自分で生きて行かなきゃ」って思ったんじゃないかな。推測ですが。
ともあれ無事でよかった。


***


最近気になる女性

安藤サクラ
稲垣えみ子
そして昨日から猫塾の田辺智加が気になってます。「ソーリー」



***



今まで大抵調子乗りの嫌な奴に描かれがちだった秀吉の甥っ子秀次が、『真田丸』ではなんだかすごくいい人だから、このあと切腹させられるのかと思うと見るたび切ない。

三谷さん、なんとかしてくれないだろうか。。。無理か。






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by vitablommor | 2016-06-08 17:48 | ひとりごと・日常 | Comments(0)

読書の記録6月

6月の読書記録です。


あん

ドリアン助川/ポプラ社

映画が良かったので読んでみました。
ちょっとだけ設定をいじってるところはありつつも、ほとんど原作通りに映画が作られていたんだな~とかえって驚きました。

このほかにもドリアン助川さんの書かれたものをいくつか読んだのですが、「充実した人生を送るためにはどうしたらいいか?」という問いに対して最近の若者が「人の、社会の役に立つ人間になりたい」「そうでなければ生きている意味がない」とよく言うのを聞いて、それじゃあずっと病気で外に出られない人や、生まれて何年もたたないうちに死んでしまうような子供の人生には意味がないのか?と、「人の役に立つ人間」という言葉の暴力性に対して違和感を持ったことが、『あん』執筆の一つのきっかけになったのだそうで、だからこの小説では(映画もだけど)「どんな人のどんな人生にもちゃんと意味がある」ということが、やさしい筆致で描かれています。

今どきの若い子が「社会の役に立つ人間になりたい」なんて、どっかから拾ってきた模範解答を言ってるだけじゃないの~?って私はそこはちょっと疑ってるのですが、そうだとしてもそんな模範解答に簡単に飛びついちゃうっていうのは怖いことのような気がします。
社会の役に立ちたい、っていうのはもちろん素晴らしい心がけではあるんだけれど、あまりにも疑いなくそれが正しい、それが正解って思ってしまうと、簡単に社会=国家と言う風に変換されて利用されちゃいますよ?って忠告したくなります。
あなたの命の価値は、あなたが社会にとって有用かどうかで測られなくてもいいものだと思いますよ、と、言ってあげたくもなる。

充実した人生って、多分一種類じゃないよ?

人は自分の尺度でしか物事を見られなくなりがちだけど、実はモノサシは一つじゃない、ということを、心に留めておいた方がいいと思うんです。自戒も込めて。



鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐

上橋 菜穂子/KADOKAWA/角川書店

読み始める前は少し構えていたのですが、読みだしたら一気に読んでしまいました。
圧倒されました。面白かったです・・・!!!
色々と考えさせられる部分も多かったのですが、残念ながらそれについてわかりやすく言葉にできるほど私は賢くありません。ので、未読の方にはご一読をお勧めします。

上橋菜穂子さん、実は『獣の奏者』を一巻で挫折していて(だってエリンの運命が最初からあまりにも過酷で…読むのが辛くなってしまった…TДT)、これも相当重たいんだろうな~と覚悟して読み始めたのですが、もちろん重厚感のある物語で主人公の背負っているものは相当に重いのですが、それでも読んでいて辛くなるようなことはありませんでした。よかった。

これもまた、『あん』とは違う意味での命の物語です。


タイトルにもなっている「鹿の王」とは、主人公ヴァンの故郷で時に見られる「群れが外敵に襲われたとき、あえて敵の前に躍り出て、自分が犠牲になることで群れを敵から逃がし、仲間を守る鹿」のことなのですが、その鹿の王についてヴァンの父が語るシーンが琴線にふれて泣きました。

人々が英雄として尊敬する「鹿の王」のことを、ヴァンの父は「自ら命を危険に晒すようなことをする、馬鹿な奴だ」と言います。
若い息子たちが抗議の声をあげると笑いながら「お前らも馬鹿だ」「おれは英雄になれる、氏族のために命を捨ててみせる、とでも思っているのだろうが、思い違いも甚だしい」「相手が圧倒的に強ければ、必死に逃げろ」と言います。
それでも仲間に逃げ遅れたものがいたら助けるのが役目では?と問われ、真顔で「それは、それが出来る者がやることだ」と。「(そういうやつは)それができる心と体を天から授かってしまった」がゆえに命を長らえることができなかった哀しい奴だ、と。

「弱いものは食い殺されるこの世の中で、そういうやつがいるから、生き延びる命もある。たすけられた者が、そいつに感謝するのは当たり前だが、そういうやつを、群れを助ける王だのなんだのと持ち上げる気持ちの裏にあるものが、俺は大嫌いなのだ」


感動ポイントは人それぞれかもしれませんが、私にはこのシーンが一番響きました。


気持ちの裏にあるもの。
言われなければ気づかなかった。
うかうかしていました。
気をつけなければいけないことです。





読書と関係ないけど、きのうのおやつ
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バニラアイス(明治エッセルスーパーカップ)にコーヒーシロップでアフォガード♡





ご報告
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by vitablommor | 2016-06-07 10:48 | 本・CD・DVD | Comments(2)

怠らない心

先日ちょっとしたきっかけがあって、個人的な物を入れていた棚を整理しました。

個人的な物、というのはたとえば、既に使い終わった納品書だったり、昔好きで集めたスタンプやクラフトパンチだったり、ちょっとした時に使えそうなシール、過去数年分の年賀状の束、などといったものです。
これらのものが、狭いスペースにこう、パズルのように入れ子になって収まっていて、普段は「ある」ということだけ認識していてあまり使う機会もなく、そのカオスっぷりからして既にアンタッチャブル、家庭内の隠れた魔窟だったのですが、先日コドモが部活の先輩に寄せ書き色紙を作るからスタンプとかマスキングテープを貸してと言ってきて、そういえばあんなものもあった・・・・と、久しぶりに魔窟と対面したのでした。

探していたものは奥の方にあったので、必然的に手前のものを出して、奥の物を出したらまたしまって、使い終わったらまた手前の物を一旦出して・・・ああ!もう、めんどくさい!!

ということで、整理。
予想はしていましたが「これもう要らないわ」ってものが、棚の4割ほどを占めていました。
その時はいいな、と思って買ったけど、もう今後絶対使わないだろう物、でも捨てるのはもったいなくて、なんとなく取っておく・・・の積み重ねが魔窟の原因でした。罪悪感の集積場。だから見たくなかったのよね。

思い切ってもう要らないものを捨てて、バザーに出せそうなものはそれ用にまとめて、昔過ぎる年賀状はシュレッダーにかけて、とやったらスッキリ。
もう何が入っているか、必要なものがどこにあるか、ちゃんと把握できます。
この状態をキープしたいものです。


そうそう、魔窟棚の整理中、育児日誌が出てきました。
きっちり3日分書かれて、あとは白紙。図に書いたような三日坊主(´Д`|||)
でも初めての出産育児は本当に余裕がなかったので、3日で終わっても仕方がないと思うんですよね~。・・・よね???


育児日誌は3日で終わりましたが、ブログは始めてからもう5年が経ちました。
毎日きっちり書かなくちゃ、ってわけではないところがポイントなのかな~?
無理なく楽しく続けてこれました。
最近はツイッターやフェイスブックやインスタグラムなど、SNSがぐっと身近になって、ブログよりもそちらで・・という人も多いと思いますが、私はやっぱりブログが好きです。
ダラダラと駄文を書き連ねるのが大好きです♡実はインスタもやってはいるのですが・・・

これからもマイペースで更新していきたいと思います。
よろしかったら今後もどうぞお付き合いくださいませ。
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1年くらい前?から、主にコサージュ用でblanca*のマークとして使わせていただいているスタンプ
図案の花はナナカマドです。
実はこの図案をオーダーしたときは本物を見たことが無くて、実際はどんな花なのか知らないまま、図案のサンプルから選んで作っていただいたのですが、先日、さくやさんのお庭のナナカマドがつぼみをつけたからと、一枝おすそ分けいただきました♡
小さくて可憐な花、スタンプの細かい図案は本物そのものだったのだと、実際見てみてあらためて感動しました。

花言葉は『怠らない心』

かくあるべし自分、と、日々怠りがちな自分に対するメッセージのつもりで選んだ花です。
これからも怠らず、うん、あまり怠らず、、、怠らないよう、がんばります。






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by vitablommor | 2016-06-03 10:50 | ひとりごと・日常 | Comments(0)

コサージュや布雑貨の製作、販売をしています。 


by vitablommor