カテゴリ:本・CD・DVD( 114 )

鎌倉本 (訂正あり)

おすすめされて、小川糸さんの『ツバキ文具店』を読んでみました。

ツバキ文具店

小川 糸/幻冬舎

小川糸さん、『食堂かたつむり』を以前読んだことがあります。
映画化されるなど評価の高い話題作でしたが、私にはあんまりピンとこなくて(ファンの方すみません、個人の感想です)、それ以来、小川糸さんの作品に触れることはありませんでした。

本作も『食堂かたつむり』も、自分をあまり愛してくれなかった(と本人は思っている)亡くなった祖母(『食堂・・』では母)に恨みやわだかまりを残しつつ、諸事情で実家に戻ってお店をオープンした主人公の女性が、自分の仕事でお客さんに幸せを提供していきながら、そのことで自分の生き方に自信をつけると同時に心の傷も癒されていき、また徐々に祖母(母)の内面(自分が愛されていたということも)を知っていくというお話。テーマとしてはほぼ同じと言えると思います。

でも『ツバキ文具店』は私にも面白かった。

どこが違うのかな~?と考えたのですが、それをつらつら書いてもなんだか『食堂・・』の方をディスってる感じになってしまうのでやめておきます。単なる好みの問題でもあると思うので。

そんなわけで以前の小川糸さん作品、なんだか合わなかった・・という人も、この本は面白いと思えるかもしれません。

舞台が鎌倉なのですが、たまたま少し前に鎌倉の街を歩いてきて、お話に出てくる『レンバイ』も『オクシロモン*』も見てきたところだったので、なんだか物語の臨場感が増して感じられました。
*『オクシモロン』ですよ~、と勘違いを訂正していただきました。『頑固もん』とかみたいな言葉かと思っていた^^;
オクシモロン(oxymoron)=撞着語法 「明るい闇」「賢明な愚者」みたいに意味の矛盾する語句を並べる修辞法 だそうです。

他にも美味しそうなお店がいくつも出てきたので、案外鎌倉案内本としても役に立つかも?




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by vitablommor | 2017-03-21 10:16 | 本・CD・DVD | Comments(0)

読書・今月のベスト1

昭和の未解決事件『グリコ・森永事件』をリアルタイムで知っている世代です。
その当時子どもだったので、犯人の「かい人21面相」からの挑戦状がなんだか面白くて、不謹慎ですがドラマを見ているような感じで、わくわくしながら事件の推移を見守っていたように記憶しています。
グリコの社長誘拐や、青酸ソーダ入りの菓子をばらまくなどの無差別殺人未遂事件、これによる食品メーカーへの脅迫など、一連の犯行は卑劣で許しがたいものであるにもかかわらず、関西弁で警察をからかったりコケにしたりしながら煙に巻く様子が、どこかユーモラスな印象を与えていました。

さて、40代以上の人ならご記憶でしょうが、この事件では子どもの声が録音されたテープが、犯人からの現金受け渡しの指示に使われたことがあり、その点でも世間を騒がせました。
表題の『罪の声』とはその声のことです。

物語は事件が完全時効を迎えた後、京都でテーラーをしている主人公が、母親の部屋で『The G.M. case』と書かれたノートと、幼い自分の声が吹き込まれた脅迫テープを見つけるところから始まります。


私はこの本を読むまであの子どもの声については忘れていたのですが、あの時、テープに声を吹き込んだ子どもたちは、今、30代後半~40代くらいのはず。
今、どうしているんだろう。あの事件のあと、どういう人生を送ったことだろう。どういう経緯であのテープに声を吹き込んだのか。そして、あの事件と自分との関わりを理解しているのだろうか。


この物語はあくまでフィクションではありますが、綿密な取材がされているためもあり、細部にわたって実にリアルで、この中に真実があるのではないかと思ってしまうほどです。


2月に読んだ本の中で、ベスト1でした。
あの事件をリアルタイムで知っている方たちには特におすすめです。



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by vitablommor | 2017-02-27 15:19 | 本・CD・DVD | Comments(0)
先月読んだ西加奈子さんの『i(アイ)』がものすごくよかったです。本屋大賞にノミネートもされているようですね。

i(アイ)

西 加奈子/ポプラ社

シリア生まれで、幼少期に養子縁組によってアメリカ人の父と日本人の母に引き取られ、小学校までをアメリカ、その後を日本で暮らすことになった主人公『アイ』が、自分自身を掴みとり、抱きしめることができるようになるまでの物語。

世界に起こったさまざまな悲劇的なニュースと、そこで生きる、あるいは死んでしまった人たちのことを思うと、自分が今ここでぬくぬくと生きていることにうっすら罪悪感を覚えるという人は少なからずいると思います。6年前の東日本大震災のときなんて、被災地以外の日本中の人たちがそんな感じになってましたよね。
もちろん募金とかもするんだけど、そこで罪悪感を持ってしまうような人って多分、募金しながらも「現地に行って何か手伝ったりはしないくせに、少しばかり募金することでいいことした気になろうとしてるんじゃない?それってすごく傲慢なんじゃない?」なんて自問してしまうんですよね。・・・ってそれは私です。

シリア生まれでありながらアメリカ国籍を持ち、裕福なアメリカの家庭で育ちつつ、両親によって幼い時から自分の出自を知らされていたアイは、小さいころから、自分の恵まれた境遇に対して罪悪感を抱え続けて生きています。
そして、自身は何不自由のない暮らしをしながらそんな罪悪感を抱くことが傲慢だとも思っていて、両親に対しては内面の孤独を隠して幸福そうにしていなければならないとか秘かに気兼ねしていて、もうなんだか色々ずーっとがんじがらめ。

なんだか、わかる。いや、わかんないけど。本当はそんなのわかるわけもないけど。
西さんの文章が巧みなので、主人公の気持ちにすごく寄り添う感じで読み進められて、だから最後にアイが今までの苦悩や葛藤を越えて自分の存在を丸ごと抱きしめられるようになった時のカタルシスがなかなかすごかったです。

1月に読んだ本の中でベスト1
過去に読んだ西加奈子さんの作品のなかでも、これはベスト3に入る感じです。1でもいいかも。


あ、思い出した。関係ないんですが、そしてこれはただの鼻持ちならない自慢で親ばかなんですが、先日コドモが通っている高校でビブリオバトルをやったそうで、うちの子、優勝したそうです♡ 勉強でも運動でも、芸術分野でも、何かで優勝とか入賞とか、ほぼしたことないので珍しく嬉しそうにしてて、私も嬉しかったなあ。。。 
ビブリオバトル、やったことも見たこともないけど面白そうですね。

本の紹介から最後に親ばか自慢トークになっちゃって失礼しました。






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by vitablommor | 2017-02-07 10:37 | 本・CD・DVD | Comments(0)

放ったものが還ってくる

TSUTAYAで本を買ったら、レジでレンタルCD全品半額クーポンが出たので、週末はCDを借りてみました。

友達が「すっごくよかった」と言ってた槙原敬之のニューアルバム
マッキー、特別ファンではないけれど、いい曲が多いし、何気なく聞いていても歌詞にハッとすることがありますよね。
今回のアルバム収録曲の中にもいくつかそういう曲がありました。
10曲目の『信じようが信じまいが』という曲は、ネットで匿名で誹謗中傷を書き込む人たちについて書いた歌で

匿名のマスクを被ったら
わからないって思ってるだろ
でも君が何を思い何をしたか
宇宙に全部刻まれてる
誰かを言葉で傷つけたなら
同じ言葉で傷つけられる
その日が必ずやってくる

というサビのフレーズが印象的でした。
「宇宙に全部刻まれてる」のかー。なるほどね。

私が年を取ったせいかもしれないし、『因果応報』なんて言葉が昔からあるくらいだから、もともとそういう考え方は日本人(に限らずかな?)の心に浸透しているものなのかもしれないけれど、最近殊に「自分が放ったものが、自分に還ってくる」と感じますし、そういうことを言っている人がいろんなジャンルにここ数年で激増したような気がします。

「悪意には悪意が」「愛には愛が」還ってくる。

どうせなら愛の循環の中にいたいものです。
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素敵なアルバムでした。



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by vitablommor | 2017-01-24 10:16 | 本・CD・DVD | Comments(0)
オウフィルドゥロウさんでの古着市、終了しました。
私の出したリバティ布をお持ち帰りいただいた方、ありがとうございます。どうか素敵に使ってあげてくださいませ。
ファンの多いリバティですが、最近ではリバティをご存じない方もおられるようで、、、一時期の手作りブームとともにリバティブームも一段落というところでしょうか。


さて、布の整理に続いて、「この本タワーはどこまで高くなるんだよっ!」っと家人に言われた本の整理をしました。

レベル0:もうこれ売っちゃおう
レベル1:今後見返すことがあるかもしれないから一応取っておこう
レベル2:すぐには必要じゃないけど必ず見返す時がくる本だから取っておこう
レベル3:買ったけどまだ読んでない本、または頻繁に何度も見返す本だから取りやすい位置に置いておこう

の、4段階に分けまして、本棚に入れたり、、、、え~、、本棚前に積んだりf(^^;しました。(タワー、大分低くなったよ)

今日はそのレベル3に位置した本たちのご紹介です
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右上から時計回りに『ひとりぐらしも神レベル』『ひとりぐらしもプロの域』『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』『半径3メートルのカオス』の4作品
4作品のうちの3作品が、同じ作者さんによるコミックエッセイです。

『ひとりぐらしも神レベル』にあった、作者カマタミワさんの行動指針が

「何か面白いことないかなー」じゃなくて、
「面白いことはすでに存在している。私がそれを見つければいいだけ!」

なのだそうで、この指針は私も採用しようと思っているところです。
意識の持ち方一つで、世界の見え方は変わるものですからね。面白いことを見つける目はギラギラさせていたほうが、きっと面白いことが沢山みつかるはずだな~と、このマンガを読んでると心から納得します。

『ひとりぐらし』シリーズは(といっても2冊)、笑えて面白いだけじゃなく、現在一人暮らしの方や、これから一人暮らしを始める方にもきっと役立つことが沢山書いてあるので、そういう方には特におすすめです。きっと一人暮らしがより楽しくなりますよ。


『最後の秘境 東京藝大~』は、藝大生の奥さまをお持ちの作家さんが書かれた藝大レポ。
読む前はちょっと大げさなタイトルに思えるかもしれませんが、読んでみると確かに、上野駅前にこんな秘境があったか・・・という気分にさせられます。インタビューに出てくる学生さんたちは皆一様に意欲的で、個性的で、しっかりしていたけど、一方でここの学生は年に何人も行方不明になると言うのだから、藝大に入ったものの、並み居る天才たちの前にがっくり挫折してしまう人も多いんだろうなあ。。。
私は芸術には疎い人間ですがそれでも色々面白かったので、音大、美大出身の方が読まれると面白さもまた格別かもしれません。


年末年始はどんな本を読もうかな?
おススメ本、ぜひ教えてください。








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by vitablommor | 2016-12-12 09:57 | 本・CD・DVD | Comments(0)

読みもの

しばらく封印していた本ネタです。

最近愛読しているコミックエッセイこちら

ひとりぐらしもプロの域。 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

カマタミワ/KADOKAWA

30代独身イラストレーター(漫画家)、一人暮らし歴18年のカマタミワさんによる、一人暮らしあるある漫画。

私は一人暮らしではありませんが、大学進学から結婚するまで10年間一人暮らしをしていましたので、もう「あるあるが溢れて止まらない」(←帯の言葉)のです。
一人暮らしならではの楽しみ、そして一人でなんとかするしかない「体調が悪い時」や「G(あの黒いやつ。台所に出るやつ)との戦いの記録」など、あああああ、わかるぅぅぅ!の連続。

失敗談も赤裸々に描かれていてかなり笑えるのですが、一人暮らし初心者が陥りやすい(と思われる)栄養管理と金銭管理の失敗談と、そこを反省しての乗り切り方(ザツな人でもできる料理や節約テクなど)を見ると、この方はかなり論理的で頭のいい方なんだろうな~と思います。

ちなみにこれから一人暮らしを経験するであろう(進学とかね)コドモに読ませたら、「この人を見習って一人暮らししたら家計簿はちゃんとつけよう」って言ってました。意外な効能!
そして私はこのマンガで、食パンを5分以上レンジにかけるとえらいことになる、と知りました。電磁波おそるべし。

一人暮らし経験者の方には特に、ですが、一人暮らしをしたことのない方にもおすすめです。声出して笑っちゃうくらい面白いので、きっと体にもいい漫画です。(NK細胞活性化)




笑えると言えば、ほぼ日のコンテンツ「秋の連ドラチェック」も声出して笑っちゃうくらい面白い
タイトル通りこの秋スタートの連ドラについての対談(ほぼ雑談)なんだけど、ピカチュウをコロ助と言っちゃう「あやや」さんの暴走トークが面白くてたまりません。
最近あんまりドラマ観ないんだけど、これ読んでると観たくなります。
ちなみに『逃げるは恥だが役に立つ』は観てます。源ちゃ~ん♪




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by vitablommor | 2016-10-27 09:01 | 本・CD・DVD | Comments(0)
今日から9月ですね。
子どもの頃、9月って嫌いでした。
なんと言っても夏休みが終わって新学期が始まるのが9月ですから。
9月は倦怠感いっぱいでスタートする月、というイメージでした。
しかも残暑の中、連日ほこりっぽいグラウンドで運動会の練習があって。
先生がすごく厳しくて、一体何度体操隊形に開いては戻ったことか。。
遅いとか、列が歪んでるとか、掛け声が小さいとか、連帯責任だとか、
そんな風に怒鳴られては何度も何度もやり直し。それが毎日。
ますます気怠い9月なのでした。

学校を卒業してからの方が、もううんと長いのだから、
いい加減でそんなイメージから脱してもいいはずだと思うのですが、
子どもの頃の印象が濃すぎたのでしょう
今でも9月1日は、気怠くて口の中が変に乾いて、疲れた気分になります。

そんな感じの9月スタートは読書記事から。(長いです)
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夏休みに読んだ本(一部)。

『海辺のカフカ』村上春樹
村上春樹さんの作品に対しては、気になりつつも苦手意識があって、いつも恐る恐る読むのですが、これは読みやすくて面白かったです。これを最初に読んでいたら、この作家さんに対してそんなに苦手意識を抱くことはなかったかもしれません。
15歳の少年「田村カフカ(自称)」の風変りな家出と、小学生の頃にある事故?に遭って一切の記憶と読み書きの能力を失くした代わりに不思議な能力を身につけたおじいさん「ナカタさん」の謎に満ちた旅の話が、絶妙にリンクしながら物語が進んで行きます。
田村少年の話がいつもどちらかといえば陰鬱な超内省的な空気をまとっているのに対して、「ナカタは頭が悪いですから、むずかしいことはわかりません」が口癖のナカタさんの話は、どこかポカンとのんきな感じがして、その章があるからだいぶ楽に読めた気がします。
性的な場面も結構あるのですが、普通に面白かったのでコドモにもすすめたら、面白いって読んでました。

でも。。。実はひとつだけ気になることがあって。。。

村上春樹作品、今まで何作かしか読んだことがないのですが、いつも何か違和感があって。。。その正体が、この作品を読んでみてわかったんです。
それは、出てくる女の人が、なんていうか絶妙に現実感ないっっ!!! という違和感でした。
平たく言えば「こんな女いねーよ!」って突っ込みたくなるのです。それとも私が見たことないだけで、どこかにはいるんでしょうか?こんな女の人。。。

この感覚は何かに似ている・・・と思って、考えたら『タッチ』の『みなみちゃん』を見て感じる感覚に似ていました。(みなみちゃんと村上春樹作品の女性キャラは全然タイプが違いますけどね。)
男性作家の描く理想の女性像、ということなのかな?まあ少女マンガに出てくる男キャラに対して「こんな男いねーよ!」って叫ぶ男性の気持ちを考えたらなんか納得。ではあります。
(このあたりのことについて追記しました。下の「More」クリックで読めます。ご興味のあるかただけどうぞ)

ということは、少女マンガにハマり過ぎた女子が現実で理想の王子様を見つけるのが難しいように、村上春樹作品にハマりすぎた男子が現実の女性に適応できない、という現象が実は起きているのではないか、ちょっと心配です。



「村上春樹をどーいうスタンスで読んだらいいか、正解がわかったよ!」って表紙の女の子が叫んでいる『バーナード嬢曰く。』
書店の棚で偶然みつけて、一体「正解」はなんだろう?と興味を惹かれ、面白そうだな~と思って買ってみました。アタリでした。

「読書家ってかっこいい」って思ってて<読書家ぶりたい>女子高生『バーナード嬢(自称)』が、「いかに読まずして(ラクして)読書家を気取れるか」を研究しまくる漫画なのですが、2巻まで読み進めると、読書家ぶっているうちに本当の読書家(オタク)友達ができて、影響されて結構色々読んでます。紹介される本はSFが多いのですが、どれも面白そうで読んでみたくなります。

ちなみにカバー下の表紙は1巻が新潮文庫の、2巻がハヤカワのパロディになってました。


久世番子さんの『よちよち文藝部』
誰もが「名前だけは知っている」作家や作品についてのエピソードが、『よち文』ならではのツッコミとともに紹介されているのが面白かったです。
日本の近代文学ってほとんど読んだことが無いのですが(この本に載ってて読んだことがあるのは『こころ』と『舞姫』、『人間失格』あとは芥川をいくつかくらい)、そんな私でも楽しく読めました。このマンガだけで読んだ気になって「もう読まなくていいや~」と思ったものもあります。バーナード嬢が如くに。

中原中也のボーラ―ハットをかぶった大きな黒目のかわいらしい少年のような写真、あれ実像と全然違うんですって。なんだか残念。
ゆあーんゆよーんゆやゆよん。。



とりとめもない長い文章におつきあいいただき、ありがとうございました。








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by vitablommor | 2016-09-01 10:35 | 本・CD・DVD | Comments(0)

8月15日

お盆を7月にやるところと8月にやるところがあるというのを知ったのは、静岡に来てからでした。
それまでは全国的に8月だと思っていました。
だから私にとってはお盆は今ごろ。
夏休みとはいっても、お盆の今の時期は『地獄の釜の蓋が開く』から海に行ってはいけないのです。
海が近い地域柄もあってか、そのことは小さいころからキツく言い聞かされていました。今でもお盆の時期に海に行く気にはなれません。

7月お盆の地域ではこの『地獄の釜の蓋』問題はどうなっているのでしょう?ふと疑問を感じてしまいました。

盆の国 (torch comics)

スケラッコ/リイド社

確か新聞の書評記事で褒めてあって、amazonでも高評価だったので買ってみました。
お盆にあの世から帰ってきているお精霊さんが見える能力をもった15歳の少女、秋が、何度目覚めても同じ8月15日を繰り返す世界の歪みに遭遇する話。
何度も8月15日を繰り返すうちに、だんだんとお精霊さんの力が強くなっていき、生きている人間との境目があやふやになっていきます。
実際そんなことになったら怖いだろうなあというシチュエーションですが、ほのぼのとした絵柄のせいか、意外に淡々と物語は進みます。

私的には新聞やamazonのレビューほどでは・・・という感じでしたが、この時期に特有の空気感が詰まっていて、その感じは心地よいです。
頭ではなく感覚で読むのがいい作品なのだろうなと思います。


さて、そろそろ送り火の準備をするころですが、今日は終戦記念日でもありますね。
そういえば今年はテレビで『火垂るの墓』やらないのね。。。戦争の悲惨さを伝えるのは不都合と考える人が、権力をちらつかせて睨んでくる時代だということかしら?くわばらくわばら。

先日本屋さんでみかけた『火垂るの墓』文庫本の帯に「清太は私ではない。私はあんなに優しくはなかった。もっとやさしくしてやればよかった」と、原作者の野坂昭如さんの言葉が書いてあって、本屋の棚の前でちょっと泣きそうになってしまいました。
戦争によって家を奪われ家族を奪われ自身の命さえ奪われた人が、どれだけ沢山いたことか。今もどれだけ多くの人が、それによって苦しんでいることか。私の想像の及ぶところではありませんが、想像してみることをやめてはいけないとも思います。

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吉野朔実劇場 天使は本棚に住んでいる p72

戦争なんていうものが、この世から一掃される日がくることを望んでやみません。


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by vitablommor | 2016-08-15 09:55 | 本・CD・DVD | Comments(0)
立て続けに本の話になってしまいますが、これ、よかったです。
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深谷かほるさんの『夜廻り猫』

Amazonの「あなたへのおすすめ」に入っていて、表紙の絵がちょっと印象的だったので気になっていたの。
(↑数ページ分「なか見!検索」できるようになっています)
実は本屋さんで別のコミックをさがしていたのですが、こっちを発見したので買ってしまいました。

作者の深谷さんが「仕事でもないのに、ただ書きたいから」、一日一話ずつツイッターに発表していた作品が評判を呼んで書籍化されたようです。
1ページ(8コマ)で1話。
たった8コマのなかに、ドラマが詰まっているんです。
子どもの、大人の、おかあさんの、おとうさんの、猫の、やさしさや懸命さ。それらを見つめて寄り添う『夜廻り猫』の遠藤平蔵のまなざし。
泣ける。。(TーT)

書店での立ち読み、また電車内など人のいるところで読むことはお勧めしません。
泣くから。
お部屋でひとり、ハンカチまたはティッシュの箱をご用意の上、お読みいただくことをお勧めします。



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by vitablommor | 2016-07-27 09:18 | 本・CD・DVD | Comments(0)

買ってしまった

どーーーーーしても、欲しくて。

もう絶版になっていたマンガの中古本を、ネットで買ってしまいました。

定価(当時)の倍以上の価格で、結構長いこと悩んだのですが、最初に見た時より少し値が下がったので思い切って。

そしたらさ。

私が買った翌日に、さらに1000円(!)安い品が出品されていて大ショック(見なきゃよかったのに・・・)
えーん、ひどいよ~(´Д`|||)



まあ何はともあれ無事に届きました。
商品説明になかった表紙の折れや本編ページの汚れがあったけど(前の持ち主さん、チョコアイスを食べながら読んだね…T-T)
まあいい。


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ああ、懐かしい。読みたかったんだ。
セリフやモノローグを憶えちゃうくらい、大好きだった。

最初に読んだときは私もまだ10代で、主人公の狩野に、過剰に感情移入しながら読んだ。
今読んでもまだまだ色褪せない面白さのある作品ではあるけれど、あの時みたいに作中に全身で潜っていくような、溺れるような読み方はもうできない。
まあ、それもそのはず。もう40代。これでも一応、世間に適応できちゃってますから。
この本の読み時は、やっぱり最初に読んだ時くらいの年代なのだろうと思う。

そうはいいつつ、やっぱり、いつまでも好きです。
また手に入ってよかった♡


読み時で言えば、この間ふと思うところあって『トム・ソーヤの冒険』を初めて読んだのですが、これは完全に読み時を外したと思いました(まあ当たり前と言えばそうですけど)。残念でした。
自分がトムより少し幼いか同じ年くらいの時までに読んでおけば、本当にワクワクするお話だったろうに。
もうね、やんちゃがすぎる少年トムに対して、大人の見方しかできませんでした。
「君ねえ、伯母さんに心配ばっかりかけるんじゃないよ~」って思ってしまう。
子どもの頃に一回読んでおけば、大人になって再読したときの印象はきっと違ったな。

私、コドモに対して、ちゃんと読み時に応じた本を手渡せていただろうか、と、ちょっと反省してしまいました。
『トム・ソーヤ』も『ナルニア国』も、読ませたかったな~。



ちなみに漫画と一緒に映っている『本の雑誌』は吉野朔実追悼号です。



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by vitablommor | 2016-07-25 09:57 | 本・CD・DVD | Comments(2)

コサージュや布雑貨の製作、販売をしています。 


by vitablommor